Tuesday, April 19, 2011

イミグレーション

夕べ、キャロルと私は夜の7時半頃までイミグレーションにいた。 キャロルは3月の初めにIMCの出向者達のビザ変更の手続きをした。 観光ビザから就労ビザへの変更は15日ほどでできると言われたそうだ。 今日は何日? もう1ヶ月と10日は過ぎている。バケーションを計画し、海外行きのチケットを既に手配したパスポートの持ち主は、パスポートが手元に戻るのを今か、今かと待っている。

キャロルはこのイミグレーションとのゲームを任されたラッキーな人。 毎日毎日、私がこのアパートに居候するようになってから、彼女は何度イミグレーションに行っただろう? 毎回、ケンモホロロに ”まだできてないから” と追い返されて戻ってくる。 私も何度か同行したが、その横柄きわまりない態度。人の弱みにつけ込んだTIAのきわめつけ。 

それプラス、パスポートの持ち主達からはヤイノヤイノの催促。 ビザの手続きはいつ終わる?彼女以外の誰がイミグレーション相手に彼女以上に戦えると思う? 冗談じゃない。 彼女のせいではないのに。

今週末からイースター休暇だ。 今日イミグレーションでパスポートを引き取り、DHLでブカブに送ってギリギリ間に合うかどうかだ? キャロルは責任感の塊みたいな人間なので、顔を引きつらせながら、”今日はパスポートをもらうまで帰らない” ・・・と。

私は役立たずだけど、キャロルに同行してイミグレーションまでいった。 
案の定11時半にオフィスに行ってもディレクターはまだ来ていなかった。 1時間待った。 彼がやっと出勤してきて、1時間オフィスで粘ったが何も進展はなし。 だいたい今現在、どの部署にパスポートがあるのかさえ、わからないという。 今日の6時に戻ってこいと・・・・。 いつものパターンだ。先週から毎日このパターン。 

6時。 夕暮れで暗くなりかけたオフィスに再び出向いた。 彼のオフィスで待とうとしたら追い返され、待ち合い所に行けと言われる。薄暗くて蚊がうようよしてる場所だ。 

私は水を持っていなかったので、暑さと疲れでフラフラになってしまった。 キャロルはパスポートを手にするまでは帰らない、と言うし。 仕方ない、ここは一度私だけアパートに戻り、水を飲み、またキャロルを迎えに来よう。 ドライバーと暗くなったイミグレーションを出た。なんともミ惨めな気分。

この国のイミグレーションは 夜の8時までは開いているのだそうだ。へんなの。

水を持ってイミグレに戻ると、キャロルは待合所の窓際、鉄格子のところで虚ろに佇んでいた。 
2人でもう一度ディレクターのオフィスまで行き、またなが〜〜〜〜い口論。

部下が3冊だけ、パスポートを手に部屋にやってきた。 (あ? 出来上がったのか?) そう思ったのも束の間・・・。 確かにビザのスタンプは押されているのだが、もう1つのスタンプがまだ押されていなくて、今日は渡せないという・・・・・。

明日、また戻って来いと・・・・。 明日では間に合わないのに....。
 

7時半まで粘ったが何の進展もなかった。 が、目の前、彼のデスクに3冊の我々の待っているパスポートがあったのは確かで、明日は手続きが完了しているかもしれない可能性はある。 が、チケットを手配した人達には悪いが出発日を変更してもらわざるを得ない。 



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ここからは昨日の続き・・・。

今日、5時現在、ディレクターに電話してもブチっと切られるだけでまだ手続きが終わってないのは明らか。 6時、キャロルと私、最後の願いをいだきながらイミグレーションに出向いた。 彼のオフィス、彼のデスクの前に座る私とキャロル。何も言わず、ただ彼の仕事ぶりを眺めているしかすべがない。”オーマイガッド!” 彼の仕事ぶり・・・私用電話をしながら、1つ1つファイルにスタンプを押しては眺め、眺めては押し、ファイルを積み上げながら、また先ほど終わったはずのファイルを取り出して、また眺める・・・・。 こんなに生産性の悪い仕事ぶりは前代未聞。 キャロルは私の耳元で私につぶやく、
『彼は忙しくて今日ず〜〜っと何も食べてないんだって・・・、何か食べ物を差し入れしたほうがいいんじゃない?』 
キャロルのこの提案に、私は唖然とした。 『食べてないって? そんなのしったこっちゃないでしょ。 これでも仕事してるって言いたい訳? 電話でぺちゃくちゃ話しながら片手でページめくって! 差し入れなんて冗談でしょ?彼には1ヶ月以上も時間があった訳で、昨日今日頼んでるんじゃないんだもの、差し入れなんてできないよ。』私達は声を殺しながらブツブツ言い合う。

オフィスで時間が停まったかのように彼はスタンプを押し続け、私とキャロルはうなだれて・・・・。 7時半をまわったときだ。

誰かがドアをノックして兵隊みたいな歩き方で最敬礼しながら入ってきた。彼の部下らしい。 封筒を持っている。 その封筒をディレクターに手渡すと同時にもう一方の手で何かを彼に手渡した。明らかにテーブルの下で何かが手渡された。 笑いたくなっちゃう。 だって、どうどうとテーブルの下で何かが取り交わされた。 私達がいるオフィスでね。 この光景、わざと私達に見せたかったのか? って思っちゃう。 
封筒の中身はビザ手続きが終了したパスポートと束だった。 もう片方は??????だ。 

私達はこの?????を払わなかったが為にこの仕打ちを受けた訳だ。 

イミグレーションにはキャロルのパスポートを含め、あと3つのパスポートが手続きを待っている。 そして、問題はジムと私のパスポートだ。 ジムは到着2日目にブカブへ飛んでしまったので、キンシャサでビザの切り替えができなかった。 が、部下がブカブでもその手続きができるからといって手続きを進めているらしい。 が、イミグレーションのディレクターはカンカン! ジムのビザの切り替えはキンシャサでしかできないって。それをせずにブカブで働いているのはペナルティーだって。 もう凄い剣幕。


イミグレーションとの戦いは今始まったばかり・・・というわけだ。



2 comments:

  1. ひどすぎるね。援助をしてもらっている団体に対してもそんなだとは…。怒りがわいてきます。N

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  2. TIA恐るべし。
    もし私だったら既に胃潰瘍になっているかも。
    ふぅ・・・・。≪組≫

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