お米、鶏肉、カシューナッツ、ピーマン、ネギ、醤油、酢、鷹の爪・・・材料の全てが手にはいったので、カシューナッツチキン、できませんと言えなくなってしまったわけだ。
だいたい7〜8人分お願いね! という事だったので、気合いを入れて用意したのだけど、出来上がった料理を前にテーブルについた3人の女性はベジタリアンだったのよ!
ジムは私には言わずに他のオーガニゼーションの人達を3人招待していて、そのうちの2人がベジタリアン。 もう一人IMCのスタッフもベジタリアン。 聞いてないよ〜。
休日だが、ジムは午後から仕事。 私も一緒にExpense Report を作ったりしていた。 7時すぎにはワシントンDCにいるボスとスカイプでミーティング。 驚く程音声はクリア。
外は真っ暗もう引き上げとうと思った時にとんでもないニュースがメールで飛び込んできた。
レイクキブ、オフィスの窓から直ぐそこに広がるレイクでフェリーが沈没。 38人の死亡が確認され、12人が助かった。 が、サバイバーの証言によるとこの船には100人以上の乗客が乗っていたと・・・。 何十人もの人がまだ行方不明だと・・・.
行方不明って??? 湖に沈んでるっていうことなの? 顔が引きつる私。 明日の朝、私とキャロルもここブカブから船でゴマへ向かう予定でいるのに。 その湖で、こんな事故が。 確かに日本大使館のセキュリティーの人にもここの船は事故が多いから乗らないようにと注意されたっけ。 だけど、この静かな湖で大きな船が沈むっていうのが信じられない。
この船はフェリーと呼ばれ、乗客と貨物、両方積んでいたらしい。 強風に煽られ、悪天候で事故が起こってしまったらしい。 船のオーナーがちゃんと整備したり重量規定を守ったりしないのもあるそうだ。 私とキャロルが予約を入れているボートは20〜30人乗りの小さなもので、トイレもないらしい。 心配する私にジムが次回からは大きな船に乗ったら良いんじゃない? って言っていたその大きな船が沈んだのだ。
朝6時にゲストハウスを出た私達は7時20分発のボート乗り場に急いだ。 船に乗り、席に着いたは良いが、時間が来ても一向に出発する気配がない。 岸で見送ってくれているジムが電話してきた。 『ライフジャケットの数が足りないので、今探してるんだって。 ガバナーからの命令だってさ。』
夕べの事故はライフジャケットがなかった、それプラス皆泳げなかった、それで大事故になってしまったのだ。
私達の船にお役人さんが押し掛けて来ると当時にボートのスタッフがテンヤワンヤ、ライフジャケットを配りだした。どうやらやっと頭数だけジャケットがそろったようだ。50分も出航時間が遅れているのを文句を言う男性にこのお役人さん、コンコンとお説教。 『安全のために・・・』と。
やっとボートが出航すると、乗客達は一斉にライフジャケットを頭上の棚に放り投げた。聞いてみたかったよね『あなた、泳ぎに自信あるんですか?』ってね。 私とキャロルはしっかりジャケットを握りしめ、万が一の時に備え、シュミレーション。 この窓から外に出れる・・・・ と。 2人とも泳ぎは得意だから大丈夫。 パニックさえしなければ。
このボートでゴマまで2時間。 料金は1人$50。 途中でサンドイッチとコーラが配られたが、そんなことより整備や、点検には万全をきしてほしいものだ。
無事にゴマに到着。 ゴマではIMCのゴマオフィススタッフが車で出迎えてくれた。 キンシャサ行きの飛行機まで数時間あるから。 オフィスで時間を調整。 そのあとはUNの飛行機でキンシャサまでまた、2時間。
キンシャサの気温は37度。 熱気と排気ガスで目が痛い。 ドライバー(&トラブル)付きレンタカーもちゃんと空港に迎えに来てくれて、無事にアパートに戻れた。
今日でコンゴ1ヶ月だというのに、飛行機は落ちるは船は沈むはで・・・なんだかこの先が思いやられて仕方ない。
明日は銀行口座を開設してその後お役所へ関税フリーの”黄門様の印籠” を受け取りに行こうと計画している。 間違いなく追い返されるだろう。 が、ジムはその後の対応を用意してくれているようだ。 アメリカ政府とコンゴ政府とが取り結んでいる協定の元で行っているプロジェクトなんだから・・・・・。
困ったちゃんの名刺を持って帰ってくるようにって!
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