Saturday, April 9, 2011

TIA な1日

私の救世主、駆け込み寺、かつカウンセラーであるM先生からメールがきた。

私の今置かれている状況についてメッセージを頂いた。 
『きちんと自分を守れる環境か? 今は他の場所に滞在していたほうが将来へつなげられるのではないか? といつでも冷静に自分自身をジャッジできるようにしておくこと。誰かがそこに居るから、だから自分も・・・・という選択ではプライドある人生とはいえない。』

ずしりと心に響くメッセージをありがとうございます。自分の足でしっかり立たないといけないってことだ。 肝に命じよう。




今日、土曜日は典型的、何もかも上手くいかないアフリカの1日だだった。 
モーゼは午前中UN飛行機事故のセレモニーに出席。 大きな式だったそうだ。が、その帰り道、車がパンク。 
モーゼの帰りを待ってランチに出ようと計画していた私達だが車がない。 キャロルはまた眉間に皺を寄せながらホスピタルに薬が届いたので行かなくてはいけない・・・・と。どういう意味なのか私には検討もつかない・・・・・。 なんで病院に行くの?その届いた薬は何なのか? 彼女に質問するのだが、私の知りたい回答が一向に戻って来ず、お互いイライラばかりがつのる。 後でモーゼに聞いて分かったのは、IMCはこのキンシャサの病院のパートナーでそこに医療品を寄付しているのだという。 ちゃんと送った物が届いているのか、使われているのか、それを確認に行くようにメールが来たらしい。(ありがとう、モーゼ。)

私達は土曜の町の喧噪の中、パンクしたタイアを交換した車で病院に向かった。 なんなのこの渋滞は?
メインストリートを1本外れると道路は舗装されていない。 セダンではお腹をこすってしまうようなでこぼこ道だ。 もちろん車線がないので、その誇りだらけのでこぼこ道を何のルールもなく車が詰めかけて動いて行く。 走っているとは言いがたい。 なんと表現したらいいか?
10センチくらの間隔しか離れていない車同士が我さきにと車の頭を突きつけながら、同じ方角に向かって動いている。 交通ルールとかマナーなんて全くない。 マラウイ人の運転マナーが酷い! なんてぼやいていた私は彼らの運転は超優等生と言わざるを得ないコンゴの交通状況だ。 

動かなくなった車が途中に何台も停まっているからやっかいだ。 排気ガスも凄すぎ。 モーゼが道路を外れて路肩を走ろうと言いだした。 路肩は泥だらけなんだけど、この車なら大丈夫だと判断したせいだ。 ガタンと道路から路肩に降りて、数十メートル走ったところでパ〜〜〜ンと音がした。 パンク! 2度目のパンク。なんだか笑っちゃう。

さっきパンクしたタイアを修理に出している間に付け替えた臨時のタイアがバーストしたのだ。 見事に破裂した。

こんなの見たことない。 ばっくり。 空気圧が高すぎると温度があがった時にこうなるって、モーゼが説明してくれた。 
先のパンクで修理に出しているタイアをオートバイで取りに向かうドライバー。 修理が終わるまで窓を閉めて車の中で待機!周りの喧噪と人ごみを懸念してのモーゼの指示だ。(1つだけ窓は開けてくれ、モーゼがその窓の外に立って私達の車をガード) わたしとキャロルは玉のような汗をかきかき、ドライバーが戻ってくるのを1時間以上も待った。水を持って来なかった事を後悔する私。 手の甲が汗の玉。2時間近くたって、パンクの修理は終わり、私達は夕暮れのスモッグのなか気を取り戻し病院を目指した。

この渋滞は何も特別なものではないそうで、いつもこうだと・・・・。
映画、ブラッドダイアモンドのなかで主人公のディカプリオが何か事が起こるたびに ”TIA ” と言っていたのを思い出す。This Is Africa. の意味だ。

病院に到着し、IMCからのドーネーションである医療品がちゃんと届いている現場を写真にとり、そのインパクトについてのレポートを後で送ってもらうように頼み、私達はアパートに戻った。 アパートから13キロしか離れていないこの病院に何時間かかったのか?  ”TIA ” だわ。

後で知ったのだが、この病院、バスケット選手でNBAで活躍するコンゴ人プレーヤーのMutombo さんの寄付で立てられたキンシャサ唯一近代的な病院だそうだ。

アパートに戻った私は排気ガスと暑さ、疲れでヨレヨレ・・・・・。 

明日は少しゆっくり寝坊しよ・・・・。


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