Monday, April 11, 2011

自分への言い訳

とうとうモーゼがキンシャサからブカブへ戻る日が来た。  
私とキャロルは彼が一緒にアパートにいてくれた事を大変感謝している。 彼なしでこの先どうやってやっていくのかと不安に思う程だ。 どんな状況でも冷静、かつおおらかさを失わない彼の資質は素晴らしい。 また、笑顔がなんともさわかやかで、最後まで私を安心させてくれていた彼。この先、ジムが頼りにできるスタッフであることは間違いない。 彼がチームの1人で居てくれることはとてもラッキーだ。

今朝は4時半に起きて彼を見送ったのだが彼がいなくなった後、モーゼが使っていた部屋を見ると彼のベッドはキチ〜〜ンとベッドメークされていた。飛ぶ鳥後を濁さず・・・・。ケニア人って皆こうなのかしらん? 

モーゼはUNの飛行機でゴマへ、そこから船に乗ってブカブへ向かった。 ブカブに到着するのは午後の4時ころだそうだ。 1日がかりのトリップだ。また会える日を待ってるよ、モーゼ! 


キャロルは関税免除で荷物を引き取るための手続きをず〜〜っとやってくれているが、毎回たらい回しにされて、なかなか事が運ばない。誰にとっても初めての手続きなので、雲をつかむような仕事だ。大変な仕事で胃が痛くなりそうだ。 サインをしてくれるはずの”偉い人” は自分への見返りを期待することばかり言って、いっこうに協力的じゃないそうだ。 これってほんとのTIA(This is Africa)。 憤慨するキャロル。
キャロルはアフリカで仕事をするのは初めてなので、1つ1つに憤慨と絶望のため息をつく。その気持ち、良くわかる。


私とキャロル、今日は2人でミニストリー ファイナンスに赴いた。 できる限りの書類を集めての再々挑戦。 すに何度も何度も足を運んでいるキャロル、顔を覚えられて友好的に助けてくれる人達もいた。 が、最終的に3時間待たされ、最後のボスのサインで、またつまづきそうになった。キャロルはセクレタリーの女性とほとんど喧嘩ごしの会話をするから私はヒヤヒヤ・・・・。 あともう1歩なんだからここで我慢を・・・・。 セクレタリーに部屋を追いだされた私達、キャロルは廊下から(セクレタリーを無視して)その”ボス” に直接電話をかけた。 今あなたのオフィスの廊下で待ってるの、書類にサインしてもらえませんか?ってね。ちょっと強引かと思われるキャロルの行動だったがそれが功をそうして、”ボス” はおもむろに部屋からでてきて、セクレタリーの机の上のあった書類にサインをしてくれた。 直接電話したことを知らないセクレタリーは、『ほら、私が言った通りでしょ、ちゃんとサインしたじゃない』ってまくしたてていたけど、それはキャロルが催促の電話を直接彼にしたからだ。 

やった〜。やっぱりこの国では強引くらいでちょうどいいのかも? 日本人らしく、謙虚に忍耐強く待っていたら、1日中待ったとしてもサインしてもらえなかったかもしれない。 

素晴らしい進歩だ! ありがとう、キャロル。 

この町での仕事はすべてフランス語なんで、私は側にいても何の役にもたたない。省庁の皆さん、英語はしゃべりませんしね・・・。 プラス、キャロルが英語で説明してくれるんだけど、いまいち良くわからない、私。

なんて役立たずなんだと自己嫌悪に陥りそうになるんだけど、そこらへんは根っから自分に対して甘い人間なんで、”そうね〜、みんながお勉強してた時に私はピアノの練習が忙しかったし〜〜〜、大学もグラフィックばっかりやってたし〜〜〜、こういう時、私ったら全くぱっとしないのね。でもね、でもね、もっとクリエイティブな場面がきたらすっごく役にたつはずなのよ・・・。” そういう言い訳を自分の中で組み立てる。

今日のところは役立たずのままで、ごめんなさい! 開き直るしかない。

いい性格だわ。




空港の倉庫で留められている私達の、マラウイからとワシントンDCからの荷物は、今日手に入れた書類で無事引き取れるはずだ。 今使っている化粧品や備品がすでに足りなくなってきている。 1日も早く荷物を受け取りたい。

次はベルビュー(タウンハウス)の契約書について話をすすめ(キャロルがね・・)ジムがサインし、お金を払う事。 

それが済んだら、トラックをレンタルして空港の倉庫で待っているキッコーマンたちを迎えに行き、新しいタウンハウスに運ぶ。 

さっきモーゼから電話がきた。 飛行機は無事にゴマについたが、そのあとの船が動かないという。 なので、今日はゴマに滞在だって・・・・。 
なんでもありだ、この国は。 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
いつものごとく、この町の写真が撮れないので、コンゴにくる前に滞在していたDCでの写真を披露します。
見事に咲いているのは桜ではなくて、モクレンです。 私の大好きな場所、スミソニアンにて。
青い空が気持ちいいね〜。 コンゴの空はいつもどんよりだもの・・・。






No comments:

Post a Comment