Sunday, April 3, 2011

キンで家探し



さて、今日でキンシャサ生活1週間目だが、私は2泊目からは市内のアポートに滞在している。このアパートはIMC短期契約スタッフで4カ国語を話すレバノン女性キャロルが仕事場兼、アパートとして借りている場所だ。 3ベッドルームあるので、キャロルと私、そしてセキュリティーマネージャーのモーゼ、3人で住んでいる。 モーゼは来週自分のベースに戻ってしまうのでその後は私とキャロル2人だけになる。 なんせ、なんてことないホテルが$220もするものだから、私達の為に駆けつけてくれたモーゼのホテル代をセーブするため、モーゼ用のベッドとマットレスを購入することを決めた。 ローカルのハンドメードのベッドフレーム、$100、マットレス$100。 ちょっと疑いたくなるほど安いマットレスだけど、そんなに悪くない。
ジムは到着2日後、時差ぼけでヨレヨレになりながら、プロジェクトのあるブカブ地域へ国連の飛行機で飛んでいってしまった。 ここから2時間半飛行機でかかるそうだ。 コンゴって大きいからね。 2〜3週間の予定だったが、それが2〜3ヶ月に延期された。幾つかのベースキャンプに滞在しながら、170人いるというスタッフとできる限りお互いを知り合うため。 しかも我々の到着と同時にファイナンスマネージャーが辞めてしまったそうで、新しいマネージャーを採用しなくてはならない。 ファイナンスマネージャーの人選を間違うと、恐ろしい結末が待っているのは簡単に想像がつく。キンシャサで私と一緒に家探しをしてる場合じゃないのだ。 

と、言う訳で私はジムなしで家と車探しをしなくてはいけない。 フランス語圏のこの町で。2007年から2008年にかけての4ヶ月、私ったらパリで仏語を学んだのでしたっけね。周りは覚えていると思うけど、本人は覚えていないのよ、内容を!

一番の見方はキャロル;
私の娘でもおかしくないほど年が離れてる(28歳)。レバノン人でアラビア語、フランス語、スペイン語、そして英語を話すキピキピしたチョコホリック女性。もとラバノンのIMCでチーフドクターのアシスタントをしていたそうだ。

彼女のヘルプなしではドライバーに行き先さえ伝えられない情けない状況の私。
マラウイで諜報したようなインターネットエキスパット情報交換サイトで家探しができると思っていたが、そういうのは期待できそうにない。 他のサイトも情報が古すぎて使えない。たった1つ見つけた一軒家の情報。 キャロルに電話してもらい、翌日車を走らせたが途中で引き返した。 明らかにヤバイよね、この辺りは・・・・。 と思ったからだ。 ちょっと安いかな? というのは場所が悪いからだった。

仕方ない、プロのエージェンシーを頼るより情報を入手する方法がない。 大使館の方が教えてくれたエージェントレディー2人に電話をした。 幸い、この2人のプロフェッショナルはクリスタルクリアーな英語を話してくれた。 これなら私でも会話ができる。 喜ぶ私!

3つのアパートを紹介された。 1つ目はモーゼが ”NO!" サインを。 ここは大通りに面してるし、有事に銃撃戦があったら玉が飛んで来る距離だからダメって。 ”銃撃戦???” セキュリティーの人間はいつも最悪の事態を想定して考えるからね・・・・だからね、だからね!(汗・・・・)次! 
次も高いわりに収納場所もないし、なんだか悲しい・・・。 次!
3つ目は良かったよ〜。 豪華な家具付き言うことなし! そのまま入居すれば生活できる。何も買わなくていい。 やっぱり探せばあるのね、キンチャンよ〜〜! と私は小躍りしたいほど喜んだ。 モーゼもオッケーサインを出してくれてる。 ここにしよっと!

スキップしながら戻ってきた私だが、ちょっと待て! このアパートを借りるには、ディポジット3ヶ月、家賃3ヶ月分前払い、プラス、コミッションとして1月分をエージェントに払わなくてはならない。 ”????????????” 脳細胞を騒動員して色々考えた(ふり)。 無理だよねやっぱり。 『コミッション1月分』 これはどうスっ転んでも払えないもの。 

まず家を決める際に頭に入れておきたいのはセキュリティーだ。 その次に、想像してみるのね。 この場所に1人ジムなしで何週間もいるかもしれない1人のおばさんの姿を・・・・。
外はコンクリしかなくて、ゲートの外は1人じゃ歩けない。 アパート(日本でいうマンション)だとモダンな作りで快適だけど、お隣に誰が住んでるのかも知らずに生活するようで、孤独。 今度こそ、庭付き一軒屋! と思って赴任したけど、一軒家だとなおさら1人での留守番するのが辛いだろう。警備員だって、庭師だって女性1人で留守番してるって知ったら、その後どうなるかわかったものじゃない。 モーゼももういなくなっちゃうしね。 もう、もう、もう。

結局、到着翌日にジムとキャロル、モーゼも一緒に見学した『タウンハウス』が一番いいかもしれない・・・という結論に達した。 家具なしなんだよね・・・・。とほほ。 だけど101世帯ある敷地はまるで別の国に行ったかのように平和。塀の向こうの喧噪とは反対にテニスコート、プール、ジム(旦那じゃない)、サウナ、ジャクジー、それにレストランまであって、挙動不審にならずに歩ける。 家具がないからすぐにソファーでゆったり・・・なんてことはできないけど、んなら毎日ジムで走ってなさいよ! 泳いでるとか?

ジムも同感だった。 この目玉が飛び出るほど物価が高いキンシャサで、目玉が飛び出るほど高い家賃だが、身の安全にはかえられない。 まだベルビューのあの部屋が空いていることを願うのみだ。

明日からキャロルと一緒に手続きを始めよう。 どうやら今居るキャロルのアパートのオーナーとこの私たちが選んだタウンハウス(ベルビューという名前)のオーナーが同一人物らしい。 ん、なら話がはやいってもんだね! 今居るキャロルのアパートを引き払って2人でベルビューに手に手をとってお引っ越し、っと。

ジムはスカイプで、君たちうまくやってるの? 喧嘩してない? って心配してくれてるけどさ、私にチョイスがあると思う? キャロルに嫌われたら今の私、キンシャサで生きていけないのよ! 昨日なんてランチはもとよりディナーまで作っちゃったものね、キャロルとモーゼの為に。 キャロルは偏食女でチョコレートばっかり食べてて、お肉は食べない。 キッチンに料理道具が最低限しかないのを見れば今まで彼女がここで料理をしてなかったのは確か。 たぶんできないんだと思う。包丁が1本あったけど、みじん切りしようったって切ってるのか潰してるのかわからないような代物。 
自分に付加価値つけてますよ、捨てられないようにね〜。

彼女は6月10日で契約が切れるのでそれまでしかこの国にいないのです。 6月にはジムが戻って来てくれるはずだけど、できればその前に引っ越しが一段落したら私もブカブに行ってジムに合流したいと思っています。

がんばろうぜ、自分!
 

No comments:

Post a Comment