なんとも悲しい日である。 朝から何もかもが上手くいかない日だった。 ドライバーが50分も遅れて到着したのをかわきりに、昼過ぎにそのドライバー付きレンタカーが動かなくなった。午前中、キャロル、モーゼ、3人でタウンハウスのオフィスまで契約について話に出かけた時は何も起こらなかった。 ところが、午後になってミーティングに行ったモーゼを迎えに行こうとしたらエンジンがかからなかった。
しかし、これくらいは私の忍耐力の許容範囲である。 This is Africa...と腹をすえ辛抱強く冷静に・・・・。 『8車線の渋滞の中エンコしなかっただけでもラッキーじゃない?』
私のノー天気な発言はレンタカーのオーナーに電話して噛み付いているキャロルの神経を逆撫でしたようだ・・・・。ごめん。
キャロルはモーゼを迎えに行くために以前首にしたドライバーに電話したり色々手を打っているようだがドライバーが見つからない。
さんざん待たされ、やっとのことでアパートに戻ってきたモーゼは暑さと空腹で疲れ果て頭痛が始まってしまったと・・・。
モーゼを迎えにキャロルがアパートを出ていた間に雨が降り出した。
その雨、私が留守番していたアパートの周りはたいした雨ではなかった。 が、モーゼが車を待っていたあたりは霧と豪雨がもの凄かったというのだ。
モーゼの携帯にフランス語のメッセージが届いた。”UNの飛行機がキンシャサ空港で着陸に失敗し墜落。”
モーゼの顔に緊張が走る。
彼はケニア大使館に連絡したりして、詳細を聞き出そうとしたが、何もわからずじまいた。ただ1つ、ケニア人で同じセキュリティーの仕事をしていた親友がその飛行機に乗っていて亡くなってしまったと確認された。 キャロルも私も言葉を失ってしまった。 こんなことが起きるなんて。 6日前にジムも利用したこの飛行機、この先何度も利用しなくてはならない。避けようがない。せめて天気が不安定な時は延期する・・・それくらいのことしかできない。 が、それだって思うようにはいかないだろう。
そんななかIMCからインターネールが回ってきた。カントリーディレクター、ジムキャンベルがコンゴに赴任しました。 今までディレクターが不在だった(いなかった)ため、2のプロジェクト(リリーフプログラム、ディベロップメントプログラム)は2チームに分かれて実行されていましたが、この先、ジムキャンベルの責任のもと、1つに統合されます。 ・・・・・という内容だった。
IMCのプロフェッショナル、克つ迅速な対応にはとても好感が持てるのだが、ジムの責任の重さを思うと胃が痛くなりそうな私。 本人もきっとブカブで武者震いしていることだろう。今までの中で一番大きいプロジェクトをしきることになるのだから。
夕飯の支度の最中タマネギで泣きながら、色々なことが頭をよぎった。
何ができる? 私に・・・・?
ジムを支えよう。 それが唯一私にできることだ・・・・・・・。
以下はCNNニュースからの抜粋だが、こんな事故が2度と起こりませんように。 祈るしかない。
(CNN) -- At least 10 people died Monday in the crash of a U.N. plane as it attempted to land in the Congo, a U.N. official said.
The aircraft, which carried 32 people, belonged to MONUSCO, the U.N. mission in the Democratic Republic of Congo, according to a Congo Transportation Ministry official.
It was raining when the plane, which began its flight in Goma, tried land in Kinshasa, the official said.
The Kinshasa airport reported strong thunderstorms and sustained winds of 37 kph (23 mph) at the time.
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