Friday, April 29, 2011

ベルビューに引っ越し





引っ越しました!

レンタカーのドライバーに$125払ってトラックと助っ人1人を手配してもらった。  ところが予想していたトラックの半分の大きさくらいの小さいトラックが到着。 あ〜〜〜〜〜〜〜。 ボロボロの汚いトラックで幌はないけど、幌の骨格だけついていて、荷物を積み入れるのにどうやるんだろう?  トラックの後ろが下に降りないのよ。 

この小さなトラックで何回往復したら引っ越しが完了するのやら?  やっぱりTIAだった。 覚悟はしていたよ。絶対何か起こるってね。 だって普通にスムーズに行くわけないもんね。  私はかな〜〜り覚悟してたので、驚かなかったけど、キャロルは違う。 切れたよ。  ドライバーに食って掛かって、こんな小さなトラック!!!!ってね。

今日はイミグレイーションにも、ファイナンスミニストリーにも行かなくてはいけないキャロル。ため息をつきながら、でもやるしかない。 ベッドを解体し、カーテンをはずし、それを1つずつトラックに積むのだけど、周りの野次馬達が手伝ってるんだか、邪魔してるんだか? 1つ積むのにあーでもない、こーでもない、の言い合いが・・・・。 あ〜〜〜〜またため息。 30分で幾つのパーツを積んだの? 

日本やアメリカでは絶対にあり得ない積み方で、トラックの枠にモンキーのように男性が2人ぶら下がり椅子やマットレスが落ちないように見張りながらでこぼこ道の埃っぽい道を3往復。 幌の骨組みの鉄骨の上にマットレスを乗せるった〜ぶったまげた! 

1日がかりで20分の道のりの引っ越しが終わった。信じられないような積み方で運んだので、3往復で終わったのは奇跡だ。が、料金を払う際にまたキャロルとドライバー怒鳴りあいになった。 トラックを手配したドライバー(いつものレンタードライバー)は3往復もしたんだから追加料金がいるって言い出したから。 そりゃキャロルは切れるよね。 当然だわねえ...。


2人の怒鳴りあいには巻き込まれないようにしていた私は茶羽ゴキブリが昨日まいたスプレーなんて、屁のカッパ状態で徘徊してるいることのほうが気になって気になって・・・。

ミミはゴキブリに全然動じません。 素手がパシ〜! とやります。 私が何でこんなにソワソワしているのか、理解できない様子。 食器を入れるキッチンの収容スペースに出てくる出てくる茶羽ゴキブリ。 

戦かいが1つ増えたわけだ。

そうだ、お隣さんに挨拶がてらゴキブリについて聞いてこよっと!
ハイチからのご夫婦だった。 この先仲良くできそう! 4年もこの国に住んでいるのだそうだ。 彼女曰く、アメリカの製品で ”コンバット” これをあちこちに置けばいなくなるわ!”そうですか〜” でもここでは売ってないって。


1日の終わりまでに何匹殺しただろうか? キッチンは空っぽで何も置いていなかったのにこれだけ出没するということは、食品を置いたらどうなるんだ?

オーナーは家の周りにはスプレーをしてくれるらしいが、家の中は自分たちでやらなくてはいけないと・・・。 


タウンハウスの中はこんな感じです。 キャロルのアパートのオーナーから買い受けた家具はしっくりと収まりました。 でも家具の裏側にシロアリがいるのか木の粉が一杯出てるのを発見。 これもスプレーしなくてはいけません。

早く農薬の専門家、戻ってきてくれ〜。

明日はインターナショナルウーマンズクラブ主催のチャリティーディナーだ。 着ていく服ないんだけどね・・・。
キャロルと2人で行ってきます。 ドライバーとは険悪なムードだが、夜11頃まで待っていてもらわねばならない。 始まりが8時だから。


写真はベルビューの家の中。 リビングに見える冷蔵庫はキンシャサに将来できるであろう、ゲストハウス用のもので私達のものではありません。 今臨時にここに置いています。 ピンクの壁の部屋は私達の寝室。収納スペースが多いのは嬉しいわ〜。 トイレはヨーロッパスタイルで便器が2つ。 わけがわかりません。 何でキッチンに洗濯機と乾燥機があるのか? 聞かないでください。 これも2ヶ月だけ借りてるもので、新しく買ったらベルビューに返します。 

寝室にはゴキがでないことを祈って・・・・おやすみなさい。





Thursday, April 28, 2011

ストリートチュードレン

夕べキャロルが私とジムのパスポートを持ってイミグレーションに赴いた(イミグレには夕方から夜にかけて行くのです)。 ジムのビザを就労ビザに書き換える為だ。 私はジムとはパッケージなのでジムのビザがとれれば、私も数年滞在できるビザがもらえるはず。 

私達はDCで観光ビザ6ヶ月をとってからコンゴに来たのだが、それが切れる前に就労ビザに切り替えればオッケーかと思いきや、もう既にペナルティーを課せられた。 $200だそうだ。
この件は先日イミグレーションオフィスに行った際にディレクターがカンカンに怒って、ペナルティー、ペナルティーと怒鳴っていたから驚きゃしない。 が、私とジムが夫婦である事が証明できないので、マリッジサーティフィケートを提出せい! と言われたのは納得できない。 ”そんなバカな!” Campbell と同じ名前で一緒に到着し、一緒に申請している私達が兄弟だとでも言いたいの? まったく飽きれて開いた口が塞がらない。 ビザの申請で結婚証明なんて言われたこと、今まで一度もないよ。 これも嫌がらせなのかな? は〜〜困った・・・・。




今日は明日の引っ越しを前にベルヴューまで行ってゴキブリ用スプレーをまいてきた。 キッチンに出没する茶羽ゴキブリだけがマイナーな点だ。 あとはとってもいい感じ。

帰り道、1時50分、ランチタイムはいつも道路が混雑してなかなか進まないのだが、今日ももの凄い渋滞。 やっとアパートの前まできて、ドライバーが左折しようとウィンカーを出して停まったところ、若者の集団が8車線の真ん中にたむろしているのに気がついた。10人くらいだったかな? その若者達10代の後半ぐらいの歳だろうか? 8車線の真ん中にいるので道路を渡りたいのかと思いきや、渋滞で停まっていたすぐ斜め右の白い車に寄ってたかって周りを取り囲み、一斉に窓ガラスをたたき出した。ウィンドーに顔を押し付けながら。 私は一瞬友達の車なのかな? と思ったが、そうじゃない、ない、ない! これが有名なキンシャサのストリートチュードレンなのだ。 車のぐるりを取り囲み、バンバンとウィンドーを叩く。 お金を打診しているのだ。 

コンゴに来る前にキンシャサについてリサーチしたが、インターネットで綴られるのはストリートミュージシャンとこのストリートチュードレンばかりだったっけ。 だけど車以外で外には出ないので、どこにストリートチュードレンがいるのか一ヶ月間わからなかった。 日本大使館のゲートのあたりにたむろしているから注意を・・・・とは言われたけど、人が一杯いて・・・。

彼らは渋滞で停まっていた車が動き始めたので諦めて移動し始めた。 私達の車の横を通りすぎ、その時車の中を物色。幸い車が動きだしたからターゲットにはされずに済んだけど、この町では珍種の日本人は目立つからね〜。 

しかし、キャロルったら窓開けっ放し、度胸良いわ。 私? マドマドマドマド・・・ロックロックロックロック、ヒエーって感じでしたからね。 しかしストリートチュードレンというより、ストリートアダルトでしょ? 子供じゃないよ彼らは。 住む家がなく、仕事もなく金をせびって生活している若者達なのだ。 ユニセフが活動を行っているそうだが、これが現実か・・・・・。 厳しいわ・・・・。
なんでもありのキンシャサだ。

http://youtu.be/fOvbqDio2KY

このYouTube 去年撮影されたものらしいけど、キンシャサの雰囲気が良くでてると思う。
メインの8車線の道じゃないですけどね、これは。 これに昭和の時代の東京の排気ガスを想像して頂くと効果満点です! ハイ。
 
 

Tuesday, April 26, 2011

Dozens Killed When Ferry Sinks on Lake Kivu

月曜日はイースターのお休み。フタッフは買い物に出たり、部屋でくつろいだり、それぞれゆったりと過ごしている。 が私は今日のブランチを作る約束をしたので、朝からそわそわ。 
お米、鶏肉、カシューナッツ、ピーマン、ネギ、醤油、酢、鷹の爪・・・材料の全てが手にはいったので、カシューナッツチキン、できませんと言えなくなってしまったわけだ。

だいたい7〜8人分お願いね! という事だったので、気合いを入れて用意したのだけど、出来上がった料理を前にテーブルについた3人の女性はベジタリアンだったのよ! 
ジムは私には言わずに他のオーガニゼーションの人達を3人招待していて、そのうちの2人がベジタリアン。 もう一人IMCのスタッフもベジタリアン。 聞いてないよ〜。

休日だが、ジムは午後から仕事。 私も一緒にExpense Report を作ったりしていた。 7時すぎにはワシントンDCにいるボスとスカイプでミーティング。 驚く程音声はクリア。 
外は真っ暗もう引き上げとうと思った時にとんでもないニュースがメールで飛び込んできた。

レイクキブ、オフィスの窓から直ぐそこに広がるレイクでフェリーが沈没。 38人の死亡が確認され、12人が助かった。 が、サバイバーの証言によるとこの船には100人以上の乗客が乗っていたと・・・。 何十人もの人がまだ行方不明だと・・・.

行方不明って??? 湖に沈んでるっていうことなの? 顔が引きつる私。 明日の朝、私とキャロルもここブカブから船でゴマへ向かう予定でいるのに。 その湖で、こんな事故が。 確かに日本大使館のセキュリティーの人にもここの船は事故が多いから乗らないようにと注意されたっけ。 だけど、この静かな湖で大きな船が沈むっていうのが信じられない。

この船はフェリーと呼ばれ、乗客と貨物、両方積んでいたらしい。 強風に煽られ、悪天候で事故が起こってしまったらしい。 船のオーナーがちゃんと整備したり重量規定を守ったりしないのもあるそうだ。 私とキャロルが予約を入れているボートは20〜30人乗りの小さなもので、トイレもないらしい。 心配する私にジムが次回からは大きな船に乗ったら良いんじゃない? って言っていたその大きな船が沈んだのだ。

朝6時にゲストハウスを出た私達は7時20分発のボート乗り場に急いだ。 船に乗り、席に着いたは良いが、時間が来ても一向に出発する気配がない。 岸で見送ってくれているジムが電話してきた。 『ライフジャケットの数が足りないので、今探してるんだって。 ガバナーからの命令だってさ。』 
夕べの事故はライフジャケットがなかった、それプラス皆泳げなかった、それで大事故になってしまったのだ。

私達の船にお役人さんが押し掛けて来ると当時にボートのスタッフがテンヤワンヤ、ライフジャケットを配りだした。どうやらやっと頭数だけジャケットがそろったようだ。50分も出航時間が遅れているのを文句を言う男性にこのお役人さん、コンコンとお説教。 『安全のために・・・』と。

やっとボートが出航すると、乗客達は一斉にライフジャケットを頭上の棚に放り投げた。聞いてみたかったよね『あなた、泳ぎに自信あるんですか?』ってね。 私とキャロルはしっかりジャケットを握りしめ、万が一の時に備え、シュミレーション。 この窓から外に出れる・・・・ と。 2人とも泳ぎは得意だから大丈夫。 パニックさえしなければ。 

このボートでゴマまで2時間。 料金は1人$50。 途中でサンドイッチとコーラが配られたが、そんなことより整備や、点検には万全をきしてほしいものだ。

無事にゴマに到着。 ゴマではIMCのゴマオフィススタッフが車で出迎えてくれた。 キンシャサ行きの飛行機まで数時間あるから。 オフィスで時間を調整。 そのあとはUNの飛行機でキンシャサまでまた、2時間。 

キンシャサの気温は37度。 熱気と排気ガスで目が痛い。 ドライバー(&トラブル)付きレンタカーもちゃんと空港に迎えに来てくれて、無事にアパートに戻れた。 


今日でコンゴ1ヶ月だというのに、飛行機は落ちるは船は沈むはで・・・なんだかこの先が思いやられて仕方ない。

明日は銀行口座を開設してその後お役所へ関税フリーの”黄門様の印籠” を受け取りに行こうと計画している。 間違いなく追い返されるだろう。 が、ジムはその後の対応を用意してくれているようだ。 アメリカ政府とコンゴ政府とが取り結んでいる協定の元で行っているプロジェクトなんだから・・・・・。

困ったちゃんの名刺を持って帰ってくるようにって!






Monday, April 25, 2011

BUKAVU ブカブより (その4)



あ〜〜空港止めになっている荷物について、運送会社からメールがきた。 ”関税なし”で引き取れるための書類をキャロルが泣きながら手に入れたにも関わらず、税関が中身をチェックしたらパーソナルな品が含まれているので引き渡せないと言っているという。その書類にパーソナルな物も含む・・という内容が書かれていないからだって。  もう一度この手紙を発行した省庁に戻って内容を変更してもらうように・・・・と。冗談でしょ?

あ〜〜〜、またこれで私の荷物引きとりが遠ざかっていった。 今度の土曜日にインターナショナルウーマンズクラブが主催する年に1度の大きなダンスパーティーがある。 チャリティーディナーと言ったほうが良いかな? それに出席することにしたのだが、ドレスもなければ靴もない。 キーンサンダルとスニーカー、ジーンズしか手元にない私。 

明日キンシャサに戻ったら、また戦いの日々が始まるんだ。 
お役人達との戦いだ。 キャロルの立場としたら?????をテーブルの下で渡す訳にもいかないでしょ。 だからイミグレーションのディレクターにピザと水の差し入れをした。 4冊のパスポートを受け取った後にね。 そうしたら、どうよ! 『IMCはあと何冊パスポート、待ってるんだっけ?』 直ぐにリストを引っ張りだして、ハイライトし、部下に顎で合図した。 ブカブから戻ったら取りに来なさいと・・・. 
ピザ1枚でこの違いか〜。 
いったい相場はどのくらいなのかな?

関税の証明を出してくれる省庁も十中八九同じ理由だろう。 パーソナルなメリットがないと手渡してくれない。

TIAなんだけど、コンゴはアフリカの中でも酷いらしいんだわ。

週末までに靴を買いに走ったほうが良さそうだ・・・・・。 とほほ・・・。

写真はブカブのIMCオフィスとオフィスの庭に茂るバナナ〜!



BUKAVU ブカブより (その3)



昨日の続き。 写真は$10で購入した木彫りのマスク。 色がきれい。

今日は4月25日、月曜日。 IMCはイースターでお休みです。  料理人もハウスキーパーさんも皆お休み。でもジムは1人オフィスで仕事。

ジムが私に『今日はシェフがお休みだからバッファローチキン 作って!』と言ってきた。予想はしていたが、バッファローチキンとは????? 『ダメ! 醤油をもの凄くいっぱい使うから』この町にあるミリタリー専用のPXで醤油をチェックしたが、やはり売っていませんでした。(NGO のチーフはここでの買い物が許可されている)

がっかりするジムにちゃんと私はプランBを用意してました。 125mlのキッコーマンをキンシャサのスーパーで買って持ってきていた私。 なんせ10KGしか荷物を持てないので、大きなキッコーマンは諦めたのだ。 125mlあればカシューチキンならなんとかなるだろう。

さ〜ランチタイムの1時にむけて支度をしなくちゃ。 だけど、キッチンがすご〜〜いのよ。
こわ・・・・・。 あまり詳細は述べたくないからスキップするが、ちゃんとご飯がたけて、ちゃんとカシューチキンができますように。 

明日はいよいよキンシャサに戻る。 ブカブ、キンシャサ直行便の飛行機は木曜日しか飛んでいないので、明日はキャロルと2人、ブカブからゴマまで2時間のボート。 そこでしばらく時間をつぶし、ゴマからキンシャサ行きの飛行機に乗る。 こういう予定だ。 ボートって言っても、ほんとに小さい20人乗りのボートなんだそうで・・・・。 トイレがないから今晩から水を飲まないようにして臨みます。

木彫りのマスク、凄く気に入っているからもっと買い集めたいと思う。 
買う時のコツは”めちゃくちゃ気に入ってる!” という素振りを見せない事だ!








Sunday, April 24, 2011

BUKAVU ブカブより (その2)



4月24日、日曜日。 ブカブ4日目。 
ブカブは本当に気持ちが良い。 ブカブは地図を見てもらうと分かると思うがレイク沿いにある町だ。 レイクキブは火山噴火でできた湖だそうだ。 IMCのベース(オフィスとゲストハウス)はこのレイク沿いにって、窓を開けると湖の風景が広がる。 まるでバケーションハウスのよう。 ゲストハウスと呼ばれるのは出向者が寝泊まりする言わば、寮みたいなもの。 短期の人もいれば長期の人もいる。それぞれ個室のベッドルームで生活する。 料理人がいて、1日3食ちゃんと用意してくれるし、洗濯物もハウスキーパーさんが手洗いしてくれる。大きな一軒屋なのだが共同生活をしている学生寮みたいだ。

ジムもこのゲストハウスの小さなベッドルームに寝泊まりしていて、私もそこに居候。 テラスからの眺めは最高。ジムの部屋にはバスルームもついていて、湯船にお湯をはってみた。 あれ、水が茶色いね? 自然の水の色って言ってほしいけど? ジムが弁明する。 この水でシャンプーしたり顔を洗ったりするのはちょっと???と思ってしまうが、それしか選択の余地がないのだから仕方ない。 もしかしてレイクの水を汲み上げてるのかな? たぶんね! というジムの返答。ゲ〜〜!

土曜日の夜、私達は皆ではレストランに出向くことにした。 出向者ばかり8名。 ”オーキッド” と呼ばれるそのレストランは素晴らしいセッティングだった。 感動する私。 ”欄” という名前だけあって、レストランのあちこちに珍しい欄の鉢植えが置かれている。エキゾチックな家具や民芸品が飾られ、とてもいい感じ。 食事は”キャピタン” と呼ばれる白身の魚をオーダーしてみた。 サイドにポテト料理がつくのだが、それには料理方法に選択があってジムが ”クロケット” が良いんじゃないと勧めてくれた。 フランス語でクロケットって何なのか? 全然検討がつかなったんだけどそれを頼んでみた。出てきたのは日本でいうコロッケだった。これは ”ソースという名のソース”(日本のソース) が欲しいでしょ〜。 それにキャベツの千切り。 私のソース、ネームドソースはまだ空港で私の出迎えを待っている。 

IMCのゲストハウスからレストランまではでこぼこ道を車で15分程いく距離なのだが、昼間のドライバーと夜のドライバーがいて、何時でも外出できるようにスタンバイしていてくれるから助かる。 

翌朝、日曜日、ジムと私はこのオーキッドにサンデーブランチがあるというのを聞いて行く事にした。 が、情報は間違っていて、ブランチはなかった。 が、レストランの庭を眺めながら鳥の鳴き声を聞いているだけで気持ちが安らぐ。 本当に別世界。 ここはトロピカルな気候なのでベジテーションが全く違う。 バラ、百合が咲いているかと思うと、何色かのブーゲンビリアが咲き乱れていたり、かと思うと名前も知らない見た事もないような花がそこかしこに。バナナの木もあれば、バンブーもあり。 キンシャサでなくて、ブカブ常駐だったらどんなによかったろうに? 

ジムはまだまだ片付けなくてはいけない問題が山積みなのでここブカブで仕事をしなくてはいけないらしい。いつキンシャサに戻れるかわからないという。 ジムの元でプロジェクトを監督するチーフオブパーティーという大事なポジションがまだ埋まっていないからだ。 今ヘッドクォーターが人材を選考中だというから、まだまだ時間がかかるだろう。 6月10日でコントラクトが切れるキャロルに、ジムは7月末まで契約を延ばしてもらえないか? とお願いした。 キャロルはキンシャサが大嫌いだし、私のお守りにも疲れているのは私が一番良くしっている。 無理だろうな? と私は思った。 が、キャロルはジムの説得に答え、コントラクトを延期することに承諾してくれた。 はっきり言って驚いた。 火曜日にキンシャサに戻る私とキャロルは7月末まで新しいタウンハウスで一緒に生活することになる。 

ジムは君(朋)はいつでもブカブに来れば良いから・・・と。
キャロルはプロフェッショナルとして自分のキャリアの為に、求められたオファーを受け入れたのだろう。 27歳。 あっぱれた。 

レストランでクロックムッシュとクロックマダムという名のサンドイッチを食べた私達は車ではなく、徒歩でゲストハウスまで歩くことにした。 レストランの駐車場に民芸品を売っている場所があるのだが昨晩から欲しい品に目をつけていた私。 木彫りのマスク。 幾ら? って聞くと$50だという。 問答無用で踵を返した私。じょ、冗談でしょ? 幾らなら買う? って聞くから、$5なら買うよと答える私。 マラウイの木彫りは5ドル、10ドルの値段で良いものが買えたからね〜。 相手も$5という私の返事に驚いたのか、何も言って来ない。

レストランを出て100メートル程したところでその民芸品売りが追いかけてきた。 さっきのマスク、$30ドルでどうか? って。 

ンン・・・・。 まだまだ高い。 いりません! 

彼は諦めたようで戻っていった。

また50メートル行ったところで、また彼がマスクを抱えて走ってきた。 $15でどう?

まだ、高い。

結局彼は$10でどうだ? と言ってきた。

$10なら買うよ。 

結局、私は欲しかった木彫りのマスクを手に入れた。 だいたい最初の値段の10分の1くらいを目安に交渉すべし! そう聞いていたからね。 $5にはならなかったけど、$10の価値はある。 

新しいタウンハウスの真っ白な壁にこの木彫りのマスクを飾ろう!
マスクの写真は後日紹介するからね!










Friday, April 22, 2011

BUKAVU ブカブより (その1)

Bukavu に無事に到着した。 キャロルと私は早朝5時にアパートを出発。 まだ暗いキンシャサの町をドライバー付きレンタカーで空港へと向かった。 空港までは45分程。 5時半をまわると町も目覚め始め、仕事場へ向かう人達が徒歩で、ミニバスで動き出す。 今日もまた埃っぽい1日が始まる。

UNの飛行機は民間機と同じ空港を使っているのだが、別の搭乗施設があって、それだけでも気分が楽だ。 あの悪夢のような空港はできる限り関わりたくないから。

キャロルがチェックインで2人分のお金を払い、そのあとずんずん進んでしまったので、私は後ろでちょっとトラブった。(だってフランス語なんだもの。) というのも、私は持っているべきレシートの1枚を最初のチェックインで受け取っていなかったのだ。 あせったわ〜。 先に行ってしまったキャロルを大声で呼び戻す。 2人で最初のチェックインデスクまで戻ってやり直しだ。 『レシート下さい!』

国連の飛行機は40人くらいの大きさのものだったが、機内にトイレもあったから私は安心してくつろげた。 小さい頃から神経質だった私は(信じない人が多いと思うけど)緊張するとトイレが近くなるから。 2時間15分ほどでブカブに到着。 ブカブは飛行機から見るとジャングルのように緑が濃い。 バナナの木が目立つ。 マウンテンゴリラが住むというこのジャングル。 なんだか血が騒ぐのよね、動物の事になると・・・・!

ブカブの空港ではIMCのスタッフがランドクルーザーで迎えてくれた。ちょうどその時にジムから電話。 ”無事に到着したよ!” 『ばんざ〜〜い!』 これがジムの第一声。  

涼しい〜! 空気がひんやりしているのは標高が1500メートルもあるからだ。 50分のドライブでLake Kivu に到着。 IMCのベースはこのレイク沿いにある。

オフィスに到着。ジムが笑顔で迎えてくれた。ちょうどIMCのオフィスではランチが始まるところで、スタッフが続々と集まってくる。 テーブルに広がるこのごちそうは何? 何か特別なのかと思いきや、これが毎日なんだそうだ。 久しぶりのちゃんとした食事を前に感激する私。

ジムとは24日ぶりに会うのだが、ジムはこの24日間に2300通のEメールを受け取ったという。 もちろん全て仕事上のもの。
私だってジムに聞いてもらいたい事、決めなくてはいけない事が山のようにあるんだけど、どこから話していいやら。 あんまり忙しそうなので、相談しようと思ったことも、”いいや、自分で決めよう・・・” そう思い留まってしまった。 ジムはストレスと疲労から風邪をこじらせて、気管支炎を起こしている。 

今日だけは何もかも忘れてゆっくりしよう。  飛び込んだ新しい仕事は様々なトラブルを抱え大変な局面を迎えているらしい。 頑張れ、ジム。

Wednesday, April 20, 2011

水漏れ? So WHAT?

今日もTIAの極め付きの1日だった・・・・。 疲労困憊。 黒い汗が出た。これは私が汚いんじゃないの。 鼻毛がここぞとばかり元気よく伸びそうなくらい、排気ガスが凄いんです。 
そんななか、6個の銀行を走り回り、全くキャッシングできなかった。 私はタウンハウスの契約の時に1週間で全部の支払いをします! って約束したのに、その晩からワイヤートランスファーがトラブって、全く支払いをしていないのだ。 もう、黒い汗、プラス冷や汗タラタラ・・・・。

ジムが考えた末にアメリカのバンクに電話して私のビザカードの上限を倍にあげてくれた。これでビザキャッシュアドバンスで現金を受け取れるはずだ!そう言ってきた。 サウンズグッドだけど、どう考えてもここのバンクの窓口でキャッシュを受け取っている自分の姿を想像できなかった。 ただ、ただ、祈るのみ。 

不思議なことにこの国ではUS$が流通しているのよ。 なので、毎日の買い物は全て$。 端が切れてたり、ちょこっとでも破れていたりすると受け取ってもらえません。 完璧な状態のお札のみ。 それで買い物をすると、え!触りたくないって思うほど汚い、現地のフランがおつりとして戻って来る。 500フランが一番大きな紙幣でそれがたったの50セントだってんだから、かなわない。 

とにかく私はこの国で今、まとまった現金が必要なんです。 キャッシュアドバンスに全てを託して臨んだ今日の私だったが全敗だった。 6個の銀行のうち1つだけがビザを扱っているので、キャッシュアドバンスすができます、と言われて喜んだが、上限が一日$2,500だって。 これじゃ、何日かかったら6ヶ月分の家賃を払えるんだ? 

が、ゼロよりましだと思って、$2,500お願いします・・・・とお願いしたが、機械がエラーを出して、ダメ。 え????お願い、もう一度試して・・・・。 またエラー。 

私は切れました! キャロルと喧嘩までしちゃった。 

ほとんど、私の八つ当たり。 

手当たり次第ATMも試しましたよ、もちろん。 1台だけ見つかった。 PのマークがついてるATM。 でも1日$500が上限。 これも焼け石に水だ。 
昨日あったドイツ人がこのATMで偽の$100を受け取ったと言っていた。気をつけてチェックしないと・・・。 

そんななかとんでもない場面に出くわしてしまった。 車が急に停まったかと思ったら、私達の前の前の車が砂利の山に突っ込んで(工事中だったの)停車したと同時に男が飛び出して来た。あ〜〜車同士の喧嘩かな? と思ったとたん、3〜4人がその男を取り押さえようとしてる。ところが揉み合いをしてるその男たちの1人、拳銃もってる〜。 その現場から、私達の車は車2台分しか離れてないのよ。 キャロルが叫ぶ。 『早く、ここから移動して〜!』 でも車同士が渋滞していて、動きがとれない。 揉み合って、もし発砲でもしたら10メートルも離れてない至近距離。 ぞ〜〜っとした。 

警察官が逃げようとした男に手錠をかけた。 
どうやらその男は車で逃走中で、セキュリティーと警察官が追っかけていたようだ。 それがその男が砂利山に乗り上げて・・・・お縄になったと・・・。

全くなんていう一日なんだ・・・・。


キャロルにはあとで謝りました。 ごめんなさいって。

ジムはキャッシュアドバンスがダメだと知って、今知恵をしぼっている最中。 ジムも相当ストレスをためていそうだ。


あ〜今夕方の6時なんだけど、ストームが’来てる。風で観音開きの窓がバーンと開いちゃった。 

明日は私とキャロルは4時に起きて、5時にアパートを出発。 ブカブに飛行機で飛ぶ予定。 2時間半のフライトだそうです。 無事につきますように。お守りを2つ持ちます! 
大家さん、ごめんなさい。 一生懸命やってるんですけどね・・・・。

そうそうもう少しで忘れそうだった。 今日の出来事。 ベルビューの家に行ってミミに掃除を頼んだのだが、掃除が終わって戻ろうとすると、マスターベッドルームのバスルームが水びたしになってる。 ?????? あれ、水が漏れてる?トイレに流れる水の元栓の蛇口から水漏れしてる。 蛇口をしっかり閉めればとりあえず、止まるんじゃないか? と思った私、蛇口をひねった。 そうしたら、とたんに蛇口がとれちゃって、水が吹き出しちゃって・・・・。 慌てたわ〜。 幸い、床はタイルだし排水溝があったんでなんとか蛇口を押し付けて元の水漏れ状態までもどしましたよ、私。 マネージャーさんがランチタイムで居なかったので、私は水漏れそのままにして、『後で直しておいてね』とお願いしただけで鍵かけてベルビューを後にしました。 

なんの水が吹き出すくらい! プライオリティーとしちゃ、低い、低い!ベッドルームまでは来ないんだから、そのまま垂れ流し! 

ここまで来ると、開き直るしかないでしょ?


Tuesday, April 19, 2011

イミグレーション

夕べ、キャロルと私は夜の7時半頃までイミグレーションにいた。 キャロルは3月の初めにIMCの出向者達のビザ変更の手続きをした。 観光ビザから就労ビザへの変更は15日ほどでできると言われたそうだ。 今日は何日? もう1ヶ月と10日は過ぎている。バケーションを計画し、海外行きのチケットを既に手配したパスポートの持ち主は、パスポートが手元に戻るのを今か、今かと待っている。

キャロルはこのイミグレーションとのゲームを任されたラッキーな人。 毎日毎日、私がこのアパートに居候するようになってから、彼女は何度イミグレーションに行っただろう? 毎回、ケンモホロロに ”まだできてないから” と追い返されて戻ってくる。 私も何度か同行したが、その横柄きわまりない態度。人の弱みにつけ込んだTIAのきわめつけ。 

それプラス、パスポートの持ち主達からはヤイノヤイノの催促。 ビザの手続きはいつ終わる?彼女以外の誰がイミグレーション相手に彼女以上に戦えると思う? 冗談じゃない。 彼女のせいではないのに。

今週末からイースター休暇だ。 今日イミグレーションでパスポートを引き取り、DHLでブカブに送ってギリギリ間に合うかどうかだ? キャロルは責任感の塊みたいな人間なので、顔を引きつらせながら、”今日はパスポートをもらうまで帰らない” ・・・と。

私は役立たずだけど、キャロルに同行してイミグレーションまでいった。 
案の定11時半にオフィスに行ってもディレクターはまだ来ていなかった。 1時間待った。 彼がやっと出勤してきて、1時間オフィスで粘ったが何も進展はなし。 だいたい今現在、どの部署にパスポートがあるのかさえ、わからないという。 今日の6時に戻ってこいと・・・・。 いつものパターンだ。先週から毎日このパターン。 

6時。 夕暮れで暗くなりかけたオフィスに再び出向いた。 彼のオフィスで待とうとしたら追い返され、待ち合い所に行けと言われる。薄暗くて蚊がうようよしてる場所だ。 

私は水を持っていなかったので、暑さと疲れでフラフラになってしまった。 キャロルはパスポートを手にするまでは帰らない、と言うし。 仕方ない、ここは一度私だけアパートに戻り、水を飲み、またキャロルを迎えに来よう。 ドライバーと暗くなったイミグレーションを出た。なんともミ惨めな気分。

この国のイミグレーションは 夜の8時までは開いているのだそうだ。へんなの。

水を持ってイミグレに戻ると、キャロルは待合所の窓際、鉄格子のところで虚ろに佇んでいた。 
2人でもう一度ディレクターのオフィスまで行き、またなが〜〜〜〜い口論。

部下が3冊だけ、パスポートを手に部屋にやってきた。 (あ? 出来上がったのか?) そう思ったのも束の間・・・。 確かにビザのスタンプは押されているのだが、もう1つのスタンプがまだ押されていなくて、今日は渡せないという・・・・・。

明日、また戻って来いと・・・・。 明日では間に合わないのに....。
 

7時半まで粘ったが何の進展もなかった。 が、目の前、彼のデスクに3冊の我々の待っているパスポートがあったのは確かで、明日は手続きが完了しているかもしれない可能性はある。 が、チケットを手配した人達には悪いが出発日を変更してもらわざるを得ない。 



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ここからは昨日の続き・・・。

今日、5時現在、ディレクターに電話してもブチっと切られるだけでまだ手続きが終わってないのは明らか。 6時、キャロルと私、最後の願いをいだきながらイミグレーションに出向いた。 彼のオフィス、彼のデスクの前に座る私とキャロル。何も言わず、ただ彼の仕事ぶりを眺めているしかすべがない。”オーマイガッド!” 彼の仕事ぶり・・・私用電話をしながら、1つ1つファイルにスタンプを押しては眺め、眺めては押し、ファイルを積み上げながら、また先ほど終わったはずのファイルを取り出して、また眺める・・・・。 こんなに生産性の悪い仕事ぶりは前代未聞。 キャロルは私の耳元で私につぶやく、
『彼は忙しくて今日ず〜〜っと何も食べてないんだって・・・、何か食べ物を差し入れしたほうがいいんじゃない?』 
キャロルのこの提案に、私は唖然とした。 『食べてないって? そんなのしったこっちゃないでしょ。 これでも仕事してるって言いたい訳? 電話でぺちゃくちゃ話しながら片手でページめくって! 差し入れなんて冗談でしょ?彼には1ヶ月以上も時間があった訳で、昨日今日頼んでるんじゃないんだもの、差し入れなんてできないよ。』私達は声を殺しながらブツブツ言い合う。

オフィスで時間が停まったかのように彼はスタンプを押し続け、私とキャロルはうなだれて・・・・。 7時半をまわったときだ。

誰かがドアをノックして兵隊みたいな歩き方で最敬礼しながら入ってきた。彼の部下らしい。 封筒を持っている。 その封筒をディレクターに手渡すと同時にもう一方の手で何かを彼に手渡した。明らかにテーブルの下で何かが手渡された。 笑いたくなっちゃう。 だって、どうどうとテーブルの下で何かが取り交わされた。 私達がいるオフィスでね。 この光景、わざと私達に見せたかったのか? って思っちゃう。 
封筒の中身はビザ手続きが終了したパスポートと束だった。 もう片方は??????だ。 

私達はこの?????を払わなかったが為にこの仕打ちを受けた訳だ。 

イミグレーションにはキャロルのパスポートを含め、あと3つのパスポートが手続きを待っている。 そして、問題はジムと私のパスポートだ。 ジムは到着2日目にブカブへ飛んでしまったので、キンシャサでビザの切り替えができなかった。 が、部下がブカブでもその手続きができるからといって手続きを進めているらしい。 が、イミグレーションのディレクターはカンカン! ジムのビザの切り替えはキンシャサでしかできないって。それをせずにブカブで働いているのはペナルティーだって。 もう凄い剣幕。


イミグレーションとの戦いは今始まったばかり・・・というわけだ。



Saturday, April 16, 2011

ローストチキン 丸ごと!

コンゴ到着2日目にブカブに行ってしまったジムは、2〜3週間の予定が2〜3ヶ月に変更になってまだまだキンシャサに戻ってきそうにない。 ジムが居なくなった翌日に私とキャロルは1度だけピザ屋でランチをしたけれど、それ以来一度も外食をしていない。 レストランは結構いっぱいあるのだが、キャロルは偏食だし、外食が好きでなさそうなのだ。 私としては家にこもっているよりは、外で気分転換したいのだが、どうも上手くいかない。

ジムとスカイプで話すたびに、外食して気分転換するように! って言われるけどそれがなかなか実現しない。ドライバーを夜までキープすれば良い話だよ! って言ってくれるが車が問題じゃないの! モーゼが居た時には日曜日にキャロルの一声でアイスクリームパーラーに3人で出かけたが、そのときのキャロルのはしゃぎようはもの凄く、自分がお金を出すから一緒に行こう!それくらい熱心だった。 だけどレストランの話になると、しかたないか????という雰囲気が伝わってくる。 中華レストランの前を車で通りすぎた時の彼女のコメントは『衛生面でどんなもんが出てくるかわかったもんじゃないわ・・・』だった。 中華を食べたいなって思っていた私はその選択肢はなしだな・・・と思い直した。

今日、土曜日。 普段週末はレンタカーを使用しないのだが、今日はお願いすることにした。1日ドライバーと燃料込みで$75。 遠出をする時は$90という契約だそうだ。今日は買い出しとランチに行くためだけに$75の車を手配したわけだ。

ランチで初めてちゃんとしたレストランに出向いた私はフランス語のメニューに戸惑いながら、今、家では料理できないような物を選ぼうとした。 チキンのソテーなんかいいかな? ウェートレスのお姉さんに聞きながら、チキンのグリル・・・っていう$26のアラカルトを選んだ。 出てきた料理にびっくりだ。 チキンが一羽丸ごと焼かれて開脚状態でお皿に乗ってきたのだ。 丸ごとなんですか? 切り身じゃないの? そうならそうって言ってよね!
丸ごとのローストチキンをナイフとフォークで食べるのくらい難しいことはない。だいたい蟹とかも丁寧にほじくって食べるのが苦手な私、3分後にはもうチキンとの格闘にギブアップ。 
半分はアパートに持って帰った。

結局ランチに1人$30ずつ払った私達。 外食をしたがらない理由はお値段のせいでもあるようだ。 


帰り道、私はスーパーマーケットのキッコーマン醤油の前で立ち止まった。
本当だったら今日、空港止めになっている荷物を引きとれるはずだったのだ.....。それができたら、醤油もダシもすべて手に入れられたのに・・・。私の荷物はいつになったら引き取れるのか、今現在未定! 考えるのにも疲れたので、週末は考えないようにしようと決めた。

来週はイースター休暇がくる。 私とキャロルは21日の木曜日にブカブまで飛んで週末をブカブで過ごそうと考えている。 UNの飛行機で。 このイースター休暇の間はブカブの調理担当者が休みをとるらしく、ジムが私に何か作ってよ! とリクエストしてくるのが予想される。が、大事な私のレシピブックも醤油も昆布だしもまだ届かない。 醤油なしで何が作れる? NON!

私は一番小さいキッコーマンとオイスターソースをかごに入れた。 が、レジの直前でキッコーマンはあと2日待ってからにしようと思い直し、買うのをやめた。もしかしたら月曜か火曜に(奇跡に近い!)全ての荷物を届けてもらえるかもしれないから。

来週の木曜日、ブカブ行きが実現したら嬉しい! でもUNの飛行機の予約が確認できるまでは手放しで喜ぶのはやめておく。 TIA では何がどうなるか全く予想できなから。








Friday, April 15, 2011

八方ふさがり

今日は一日中駆けずり回っていたわりに、収穫が少なかった・・・・。 夕方にはストレスでガチガチになってしまった。 

運送会社からの連絡を待っている私。 空港からタウンハウスまで運んでもらうのに幾らかかるのか? 
やっと返事がきたのだが、マラウイとDCからの荷物を引き取るのに$1275かかると言ってきた。 冗談? 電話でどういう計算をしたらこういう値段がでてくるのか聞き出そうとしたが、何を言ってるのか? さっぱりわからない。 メールのやりとり、電話のやりとり、もうず〜〜っと続いているのに、引き取りができない状態だ。

楽天的で、気の長〜〜い私だけども今日ばかりは辛抱の針が振り切れそうだ。

糸井さんの今日のダーリンを読んだ。 http://www.1101.com/home.html

そこに妙薬のような言葉を見つけた。 

この1行に3年間、私がカウンセリングの先生から学んだ内容が凝縮している。 
・・・・・「じぶん」はどうしたいのかを、決めることでしょう。
すべてはここに至る。 


そうだ、そこに戻ろう。 ありがとう、糸井さん。

今日は夕方、私の顔が引きつっているのを見たキャロルがキッチンで何やら夕飯を作り出してる。 (初めて!)
なんだか良いにおいがしてきた!
そうだ、先日かったレッドワインを開ける事にしよう。

八方ふさがりでも、9方目があるさ!






Thursday, April 14, 2011

キンシャサの天才画家2人

今はとにかく外に出て周りから情報を得たいがため、今日もインターナショナルウーマンズクラブで企画された小イベントに参加した私。

8名の女性が集まって、車に分乗しキンシャサで活動するアーティスト2人を訪ねた。 企画した女性が興奮ぎみに『凄いのよ、絶対に見に行って損はないわ!』 っと言っていたのは間違いではなかった。 本当にギフトを持って生まれてきたんだ、と頷いてしまうような才能を目の前で見てきた。
 
舞台がニューヨークやパリだったら”アトリエ” と呼ばれるであろう所で、”先生”と呼ばれるであろうこのキンシャサの偉大なるアーティスト2人は廃屋のあばらやで、その天才ぶりを発揮していた。 (2人は一緒に活動しているわけではない。 全く別)がらくた置き場の片隅で輝きを発していたこの2人のアーティスト達、将来は超有名になっているかもしれない・・・・。そんな予感さえした。

最初に訪ねたアトリエ(?)ではオイルペイント、メタルオブジェ、そしてオイルペイントとメタルを組み合わせて1つの絵にした作品が所狭しと飾ってあった。今日集まった女性達の中に(1月に来たばかりだというのに)既に彼の作品を購入している、という人さえいた。 彼女はまた2つばかりお気に入りを見つけたようで、午後にご主人と一緒にそれを買いに戻ってくるからと約束していた。 

2人目の天才はキンシャサの喧噪、暑い空気、そして人々のエネルギーをオイルペイントで描く男性だった。ゴッホを思わせるようなタッチ。カメラを持っていかなかったのは大失敗だった 私ももう少しで買ってしまいそうだった。 というのも50センチ四方のキャンバスに描かれたオイルペインとが$60だというのだ。 用具にかかる費用を考えると$60はバーゲンだ。2つ3つ並べて壁にかけたらさぞ素晴らしいだろう。


今日はストレスを忘れ、良いものを見せてもらった。 企画してくれた女性に感謝したい。

それに色々情報も手に入れた。この町でどうやって家具や車を探したらいいのか悩んでいた私。 が、やはりネットワークはすばらしい。 知り合いのオランダ人が6月に帰任するんだけど家財道具を全部売りたいって言ってたわよ!という情報を得た私。こういう情報が一番欲しかったのだ。 

午後はキャロルと家具屋さん、電気屋さん巡りをして、値段の市場調査をした。 やっぱり家具はもの凄く高い。リビングのソファは長椅子だけで$3,000だ。 ため息ばかりでてしまう。 全部家財道具を買い集めたら$10,000はゆうにかかるだろう。 出向者の引っ越しセールを期待せずにはいられない。 

こういう時、私は決断力が鈍って決められないウジウジ人間になってしまうのだ。 大きな買い物ができないの・・・・。貧乏性でね・・・。 だけど家財道具を一から集めるのって、考えようでは楽しいことなのだ。 楽しんでやればいい。 少しずつ少しずつだけど、町が見えて来たような気がする。










Wednesday, April 13, 2011

タウンハウスの契約 完了

タウンハウスに入居しようと決めた私とジムだが、フランス語で書かれた契約書、ブカブにいるIMCの弁護士に見せたりして内容をチェックしているうちに時間がたってしまった。 ジムは弁護士と相談の上、その契約書の条項のうちの幾つかを変更したり削除したり、書き換えた。 もちろんそれをそのまま大家さんが承諾してくれるとは思えないので『話し合いを!』というつもりでサインした後、大家さんに送った。

が、その変更された契約書は一笑にふされてしまった。 101件のテナント、皆、同じ条件なんだから、あなたの所だけ変更できるわけないでしょ! と。

ま〜〜、それはそうなんですけどね・・・・・。

どうしても気になるのが "3 months Notice " のところなのだ。 契約を解除したい時は3ヶ月以上前に連絡すること。これはかなり難しい。 家賃は3ヶ月分ずつ先払いなので”3ヶ月後に出て行きます”と言いそびれた場合は3ヶ月よけいに払うはめになる。
これは大変なことだ。

ジムはこれを1ヶ月に訂正して欲しいと願っている。 ”僕ら、緊急医療を専門とするNGOはいつ何が起こるかしれず、直ぐに違う国へ行く命令が出るかもしれないし、いつプロジェクトが中止になるやもしず、3ヶ月先を計画するのが難しい。” そう言う理由からだ。

昨晩からキャロルと2人、その件について作戦を練った。なんとか契約書の内容を変更してもらえるようお願いしよう。

それからもう一つ、今キャロルのアパートにある家具は前に居たテナント(NGO)が置いていった家具で、それを大家さんがそのまま使っていいよ、と言ってくれたものなのだそうだ。こんど引っ越すタウンハウスも同じ会社が運営している。だからこの家具(テーブル、ソファ、本棚、デスク)タウンハウスに私達と一緒に移動してもいいでしょうか? と、これもお願いしたい。(家具付きで契約すると家賃が$1,000高くなっちゃうから。)

まったくもって、都合の良い話なんだけど、何も言い出さなければ何も始まらない。
あたってくだけろ!

2人はオフィスに出向き、最上級の笑顔で挨拶し、契約の内容について話し始めた。
『お願い、お願い、お願いします。 3ヶ月ノーティスは厳しいです。緊急医療のNGOだもの・・・。』
キャロルと私は懇願した。
マネージャーはダメ! と一点ばりだったが、最後に、携帯を取り出してオーナーに電話をかけ始めた。
???????(フランス語の会話なんで何言ってるのか?ぜんぜ〜〜んわからない)

やった。 オーナーは ”2months Notice”  まで譲歩してくれた。 NGOだから。
言ってみるもんだわ〜。

家具は? 家具は?調子に乗る2人。

家具はやはり移動はダメ。 これはオーナーに属するものだって。ただで大家さんが手に入れたものではないのだと・・・。(前のNGOがそのまま置いていったわけではなく、何かのディールがあったらしい。 お金を払う代わりに家具を置いて行ったとかの。) 妙に納得する私。結構汚れてたり、がたがきたりしてる家具なんだけどね・・・。
でもマネージャーさん曰く、値段をつけるからその値段で良かったら君たちに売る事はできると思うよ、と。 それは良いアイディアだ。 ぜひ、査定して欲しい。 


私はジムの代わりに3部の契約書にサインした。 4月15日から入居できる・・・と書いてある。
契約は最低でも1年。 それまでは絶対に引っ越せません。

ばんざ〜〜い! 契約成立だ。

私とキャロルは意気揚々とオフィスを出た。 

ところが、車のエンジンがかかりません。 

この後はまたTIAが待っていた。 
せっかく喜んだのも束の間、キャロルは頭から湯気が出てるんじゃない? ってくらいぶっち切れてレンタカーのオーナーに電話。 バッテリーがおかしいので取り替えるようにさんざん言っていたのに、取り替えなかったのね! またエンジンがかからないのよ。どうしてくれるの? たぶんこういう内容だったと思う。 フランス語でね・・・・。
10分で駆けつけるという彼が1時間も姿を現さなかったから、その間キャロルは何度電話で怒鳴ったか?

キャロルの剣幕は私にまで飛び火して、『あなたがドライバーにやさしくするから、彼も重大なことだって認識できずにいつも同じトラブルばかり起こすのよ。 もっと彼に対して厳しくしてよ!』
『これは私の性格だもの、変えられないもん・・・。』平常心の私。

1時間後、レンタカーのオーナーがベンツでやってきた。キャロルとそのオーナーは道ばたで怒鳴りあいの喧嘩を始めた。が、動かなくなったトヨタはそこらにいた数人の男性、子供達が皆で押して100メートル先に移動されていた。 オーナーはキャロルとの喧嘩を一時中断すると新しいバッテリーを抱え車まで走って行く。 その姿がなんともおかしい・・・・。ククク!


こういう場面ではキャロルが怒れば怒るほど、私は冷めていく。 なんだか半分おもしろがってたかもしれない、私。 キャロルには言えないけどね・・・・。

またまた汗びっしょりで待たされた私達だが、私の手にはサインした契約書がある。 もう、これだけでも今日は満点だ!

写真は契約したタウンハウス”ベルビューの敷地内 ”なんだかいい感じでしょ!

良かったわ〜契約ができて。