Monday, October 31, 2011

忍耐

どうやらコンゴは雨期に入ったようだ。 毎日雨。 4月に引っ越してきて以来気づかなかったのだが、マスターベッドルームが雨漏りする。 ブカブのペントハウスと同じで雨水が壁を伝って入って来て、ベッドの下が大きな水たまりだ。 土曜日にタウンハウスのマネージャーに連絡したが直ぐに直してもらえるはずもなく・・・・。 なす術なし。

今朝もベッドから起きて床に足をつくや、ピシャッ! 既に部屋の半分が濡れている状態。

ベッドサイドテーブルを是非欲しい! という人がいて週末アポイントをとって待っていたのだが、来なかった。連絡もなし。 洗濯機もホースを外し、ドラムを固定し移動可能な状態で待っていたが、引き取りに来なかった。洗濯機だけは妊娠中のワイフの為に直ぐ欲しいっていうから、あと1ヶ月以上はこの洗濯機が必要なのに、涙をのんで了承したのに・・・・。 
このコンゴ男性、 ”行く前に電話する” 何時もそう電話で言ってくる。 何時ころになるのか全く予想がつかず、”だいたい何時ころ来れますか?” とメッセージを送ると、”行く前に電話する。 今忙しい・・・” という返事。

”僕はビジネスマンだから・・・” これが口癖の彼だが、今度会ったら言ってやろうかな? アメリカ、日本のビジネスマンは ”行く前に電話します” って言って相手を半日待たせるようなことはしません、ってね。
だーれも来ませんでした、週末は・・・。


忍の一言だわね・・・・。 


Sunday, October 30, 2011

アフリカ人の週末は宵っ張り


ジムがコーフィーのコンサートに行こう! と言い出した時は何がなんだか意味が分からなかったのだけど、Koffi Antoine はコンゴではもの凄く有名なミュージシャンなのだそうだ。 コンゴ音楽のミュージシャン。 そういえば、町中にバナーが吊るされていたのはこの宣伝だったのね。

コンサートの前にレストランで夕食をとることにした。 色々インターネットで調べて、トリップアドバイザーがキンシャサのレストランでナンバー#1としていたレストランを選んだのだが、見事にはずれ!
3人のリビューはvery good ではなく、その上のExcellent だったから・・・。 まったくもってがっかりだ・・・。 どうりで人が入ってないはずだ・・・・。

気を取り戻してコンサート会場へ! 8時半からだってジムがいうので行ってみると、私達が最初のお客さん。 1人入場料が$20(高!) 一番良い席はどこ? と聞いて、屋根つきの特等席を確保、テーブルつき。 そこでビールを飲んで音楽が始まるのを待つ事にした。 ウェーターに何時に始まるの? と聞くと、”11時” という返事。

アフリカ人のウィークエンドはなぜか宵っ張りで、イベントが始まるのが遅いんだな・・・・・。 
待ちましたよ・・・・・。 喧嘩もせずに・・・.

結果、実際に音楽が始まったのが11時半をまわった頃・・・・。 それでも肝心のコーフィーはなかなか登場してこない。 バンドとバックコーラスのお兄さん達が奏でる音楽はカリブの音楽に似ているような感じだ。 スティールドラムの音が混じっている。それにしても音響装置のせいなのかコーラスの音が割れてしまって聞きづらい。 スピーカーが私達の特等席の前にあるせいでもあるのだけど、なんせ、一番良い席なので動きたくないし・・・・。 

お客さんはコンゴ人が90%。 1人20ドルは決して安くない。 ミドルクラスのコンゴ人、またはこの町で商売をしているレバノン人だろう、皆、着飾った女性を連れている。 女性達、結構みな肉付きがいいのは何故なんだか?

とうとうコーフィーが登場した。 サングラスにキャップ姿、アメリカのラップミュージシャンみたいな感じ・・・・。 マイクを握り踊りながら歌うのだけれど、とにかく音が大きすぎて歌っているのか叫んでいるのかわからない。 コーフィーが舞台にあがると、バックコーラスボーイズ達が一斉に踊り始めて、そっちのほうが面白い。 コーフィーは背が低いし、踊りながら歌う姿がなんだかイマイチ決まらない・・・・。 (後でインターネットで調べてわかったのだが、コーフィーはジムと同じ歳で55歳。 バックコーラスの青年の動きについていけないのも当然だわ!)

ジムと私はティッシュペーパーを取り出し、丸めて耳に突っ込んだ。 耳栓。 こうでもしないと難聴になりそうだったから。

深夜1時をまわり、私はもう帰りたかった。なんせ、トイレが凄まじい状況で、とてもじゃないが2回目は使用したくなかった。 

が、ステージが佳境に入り、女性ダンサーが登場し、ビジュアル的に面白くなってきてジムはまだ帰りたくない様子・・・・・。 席を立ったのは午前1時40分。 私達が帰る頃には会場はドンドン人で埋まり席がなく立ち見をする人達があふれていた。 

アズング(白人)はアフリカの週末の過ごし方を知らないから、私達、3時間も待っちゃっいました。

深夜の1時をまわったころ、人々はおもむろに会場にやってくるのでした。




 

Friday, October 28, 2011

胡麻油で天ぷら 





先が見えない状況というのは本当にストレスが貯まる。 何週間でワーキングビザがもらえるのか? もらえない場合もあるらしい。 そうなると、先走って荷物をジンバブエに送ってしまったら、最悪だ・・・・。 

ジムも私も次への動きがとれない状態だ。

今になってはキッコーマン醤油をいの一番に売ってしまったことが後悔されてならない。 今更、返してくれる? とも言えないし・・・・・。
私のキッコーマンがなくなる時にはこの町を出発したい。 が、なんだかキッコーマンのほうが先に底をつきそうだ・・・・。 グス・・・・・。

カリフォルニアから大きな缶入りの胡麻油を持って来ている。 これも使い切ってしまいたい。

今日は思いきって、胡麻油で天ぷらを揚げようと決めた。 普通ならもったいなくってできない。 が、1.6Lもあるからね!

タマネギ、人参、ピーマン、コーン+インゲン+ねぎのかき揚げ、天ぷら初心者の私にしたら結構上手くいったほうかな? 胡麻油だと胸焼けしないみたいな気がする。 
ショウガをすりおろし、天つゆで頂きました! サクサクして美味しい!

天ぷらとは全く関係ないのだけれど、朝起きたらランドリーバスケットの靴下の上にヤモリが座ってました。 マラウイ程いっぱいのヤモリは家の中に出て来ないのだけれど、時々出没しますね・・・・。 ゴムでできた作りものみたいに見えるけど、生きてるヤモリです。




Thursday, October 27, 2011

一気に買いたい人達が・・・・・



しばらく、引っ越しセールへの反応が途絶えていた。 売れ残ったものが一杯あって、この調子だとガレイージセールでもやらないとダメだろうか? と、思い始めていた。 

ところが今日の午後、堰をきったように電話とメールが一気に来た!

ソファが欲しい! ボルテージレギュレーターが欲しい、と、同時に2人が連絡してきたり・・・その対応に忙しい私。 

次の人はクッカーとベッドサイドテーブル。 クッカーは既に売れてしまった。

何がどうなってこういう展開になっているのだろう? ジムが看板でも背負って町を歩いた?いや、ちがう・・・。

誰かが私が作った写真入りセールリストをアメリカ大使館かどこかに貼りだしてくれたような? そんな手応えだ。アメリカ大使館職員が2人も連絡をくれたから・・・。

嬉しい悲鳴だ。今週末は引っ越しセール品を見にやってくる人で忙しくなりそうだ。

ベッドサイドテーブル(引き出し)が欲しいとメールをくれた人がいる。 確かに私のリストに載っているのだけれど、売れ残っているのは、全然お洒落なタイプのテーブルではないし、引き出しの作りが悪くて、開けたり閉めたりするのが、超大変なのだ。 だからついこちらも押し売りできなくって・・・・。

もしや、ジムが直してくれないかしら? かすかな希望を持って、ジムのオフィスでジムの様子をうかがった・・・・。 忙しそうで取りつく島もない感じ・・・.

『あのね、引き出しが売れそうなんだけど、グランピーで思う通りに動かないの。 何か良いアイディアはない? 』

『石鹸!』 ただ一言、こういう回答。 

石鹸を水をつけずにこすりつけるといいと・・・・。

あらま〜〜〜、マジック! 一度たりともまともに閉まらなかった引き出しのドアがスルリっと閉まったよ〜〜〜!
これなら売れるワ! ありがと、旦那






ジムはマラウイから植樹用の種を何キロもコンゴに持って来た。 モリンガ等の有用な木の種だ。 この国でビジネスを展開できる可能性があるので、その為に自分で買い付けた。(もちろん地元の人達の収入の為に)
が、この国はモリンガビジネスを展開させるより先に取り組まなくてはいけない問題が山積みで・・・、種のことを考えている余裕がなかった・・・・。
しかし、この種、ジンバブエには持って行けない。 重たすぎて・・・・。

新しく友達になったKさんがミッショナリーのアメリカ人を紹介してくれた。 彼のグループはモリンガのプロジェクトをやりたいと思っているらしい。
是非、そういう人達にもらってもらいたい、とジム。 

凄いんです、その種の量ったら。 素人で一気に購入できる量じゃないよ、これ・・・・。






左上に見えるキノコのようなのがモリンガの種。 モリンガは奇跡の植物と呼ばれる貴重な木。 日本でも結構知られているかも? その他の種は何の木なのか? 私には全然わかりません。梅干しの種みたいだったり、桜海老に見えたりね・・・!

この種達がこの国で育ってくれたら嬉しいな〜。





Wednesday, October 26, 2011

恐るべし、キンシャサ

新しい日本人の友達ができた。 この町に7年も住んでいるという驚くべき女性。
今いるタウンハウスの直ぐお隣にインターナショナルスクールがあるのだが、そこのプリスクールの先生をしているそうだ。 先週末のクラシックコンサートで紹介され、ご実家はどちらですか? と聞くと なんと相模原市だったのだ。 下九沢・・・・・なんていうローカルな名前がでてきちゃうから、びっくり。 兄の学校があるすぐ側じゃない。 

早々Kさんを家に呼んで、ランチを。 2時間程の間に喋った、喋った! 引っ越しのストレスでおかしくなりそうな私は堰をきったように日本語で喋りまくりました。 

この町に1人で暮らしているなんて本当にタフな女性だ。 彼女曰く、この町はちょっとだけ気をつければ大丈夫、怖くないと・・・・。

しか〜〜〜〜し! 彼女からショッキングな話を聞いた。 作り話のような本当の話。

この町、キンシャサは単身赴任で来る外国人が多い。 こういう海外からの男性をねらったこわ〜〜い罠。

極めつけはこれ。 

あるヨーロッパから来た独身男性がバーへ繰り出した。 彼の両側にコンゴ人女性が2人座る。 彼が席を立った隙に、彼のドリンクに薬が投入される・・・・・。 睡眠薬。 気がついた時は彼の身体の上に女性が乗っていたと・・・・・。しかし、その情景が夢なのか現実なのか彼は意識が朦朧としては分からなかったと・・・・。

1年後、その女性は赤ちゃんを連れて彼の前に戻って来る。『はい、これあなたの子!』 

彼はパタニティーテストを受けた後、子供を認知。 が、その女性とは金輪際関わりを切るために示談金を払う。 かくして、この独身男性はこの子の父親としてこの子を育てているのだそうだ。 

『そうよ、この町では子供はフードチケットみたいなもんなんだから!』 お金が目当てで何でもするのよ。既婚者でさえ狙われると・・・・。 
Kさんの表現には空いた口が塞がらなかった。 返す言葉もない。 コンゴの女性は確かに魅力的。 こういう罠がそこら中にあるんだそうで・・・・・。 道徳観念とか・・・・ないわけ? 


今、旦那がジンバブエ大使館に出向いていった。 

『気をつけて・・・・・女性に!』 私が言う。

ジムは目を大きく見開いて、『うん、僕、気をつける!』 なんだか嬉しそうだな〜?

車やストリートキッズより女性のほうが怖いんだよ、この町は。 

 

問題が山積み・・・・

ジムがブカブから戻ってきた。 もうブカブに戻ることはないだろう・・・・。
思えばキンシャサに到着したのが、7ヶ月前で到着3日目にジムはブカブへ行ってしまったのでした。

ジムが帰ってくる日を待ちわびながら、生活の基盤をこの町キンシャサで整えるのが私の使命だったわけだ。 キャロルのいたアパートメントからスタートし、家探し、契約、お金の振込、電気製品、家具の購入・・・・・大変だったわ〜ジムなしでやるのは。

やっとジムが戻って来たのはここを出発するためなんて、なんと皮肉なことだろう。

問題はジンバブエのビザだ。 ジムの卒業した大学の単位の履修証明と学位の受領証明をオンラインで取り寄せ、弁護士に公証してもらったのだが、卒業証書そのもののコピーでなかった為、受け取ってもらえなかった。 ジムの卒業証書はカリフォルニアの倉庫の中・・・・取り寄せるのは無理だ。

こんな事で出発がのびのびになっている。 今週末には私が叩き売ってしまった洗濯機、電子レンジ等、お客さんが品物を引き取りに来る。
一番最後まで使いたかった洗濯機・・・・、まとめ買いしてくれたコンゴ男性に状況が変わったことを説明し、もう少し待ってくれないかと頼んでみたが洗濯機だけは待てないと・・・・・。 妊娠中のワイフが直ぐに欲しいと言っているからだ。 しかたない・・・・。 私は妊娠してないしね・・・。 でもその他のものは11月の20日まで待ってくれることになった。 選挙の1週間前だ。 町中がゴタゴタする前に運びださなくてはならないから。 大きな冷蔵庫やソファ、TV、オーブン等。 そのあとはシンプルに暮らそう。 ベッドだけはあるから大丈夫。

洗濯機だってマラウイの時はなかったわけだし、結婚当初はカリフォルニアで電子レンジなしで暮らしてた。 なくても平気さ! そう自分に言い聞かせる。

まとめ買いをしてくれたコンゴ男性、1日に2度くらい電話してくる。 今朝もしかり・・・。 
『マダム、Tomo!  元気〜! 旦那は戻って来たの?  ハッピーだね!』 ただそういう挨拶だけの為に。 1日に2度程電話が来るのよ! 以前は電話がくるたびに何かトラブルか、とドキドキした私だが、そうではなくただのソーシャルだということがわかってきた。 アフリカ人の習慣なのかな? こんなに電話をまめにしてくる男性は見た事ない。

さ〜、問題解決に向け頑張ろう。 先ずはアメリカ大使館に行って、大学の卒業証明についてアメリカではこれがディプロマと同じ意味を持つ事を証明してもらえないか頼んでみるつもりだ。 

 

大丈夫、絶対に上手くいく! 

Monday, October 24, 2011

”若気の至り”

”若気の至り” この言葉がここ数日私の頭の中で行ったり来たりしている。(若毛じゃないのね、若気ね・・・。)
広辞苑には<若さの余り血気にはやって思慮分別を失うこと> とあります。
ヒェー 安易に使っていたけど、結構厳しいのね、その意味ったら。

若気の至りって言葉はなんだか若き日の免罪符みたいで、なんであんな事したんだろう? って赤面してしまうようなことも ”若気の至りで、デヘへ・・・・・”と言いながら ”若気ボックス”に入れて封印しているような感がある。が、よ〜〜く考えてみると、若気ボックス入りの若き日の後悔と、できることなら完全消去、抹殺してしまいたいような後悔と、2種類あるような気がする、私には。

若気ボックス入りの後悔は赤面には違いないのだけれど、そういう結果になる事を予想できず突っ走り、結果的にアチャ〜〜〜 だったわけで、自分としては 『若さの余り、血気にはやって思慮分別を失ってしまいました。(まる)』 と言い訳したい。 が、もう一つのほうは結果は完全に予想できました・・・・。 アホ! ただその一言に尽きる。 

どっちにせよ、その”若気の至り” が全くない人生ってあり得るのだろうか? ふと考えてみた。 失態を恐れて何も試みなければ後悔するようなイベントも起こらないだろうが、それはそれで何もしなかった事を後悔するやもしれず????

私の<若気の至りs> がなかったとしたら、私の人生どんなだったろう? なんて湯船につかりながらぼんやり考えてみた。 若気ボックス入りがなかったら、今私はここに居ないね。 居ない、居ない。 学んだ? 若気の自分から? たぶん。 


歳を重ねてからの後悔はどう弁明するべきか? 人生80過ぎまで生きるとするなら、私はまだ30年も生きるわけで、80歳になった時に、今の私の年齢の後悔が若気になるのかな?『50代の私はまだひよっこで、若さのあまり血気にはやって・・・・』と、言い訳するのか? 

いやいや、私の歳での後悔、失態は若き日の若気と違って代償が大きくつき過ぎるだろう。 思慮分別、思慮分別、思慮分別、失ってはいけない思慮分別・・・・・。お経のように唱えます・・・。  





靴の丸洗い

コンゴに来てから気がついたこと・・・。

この国のハウスキーパーさんは靴を水洗いするのが好き! 
汚れてるなって思うと、靴下やTシャツを洗うのと同じ感覚で靴を丸洗いしちゃう。何も聞かずに・・・・。 
ブカブでジムのスニーカー、いつの間にかに丸洗いされた。
靴ひもは通されて戻って来たのだが、もう一度通し直さねばならない状態だった。 ジムは怒ったよ。 ”Don't touch my shoes!" ってね。

ブカブのゲストハウスには3人のハウスキーパーさんがいるのだが、3人とも当然のごとく、靴を丸洗いしているようだ。

ここ、キンシャサの私のハウスキーパー、ミミをしかり。 ”汚れてるから洗いましょうか?” とか聞かずに、うっかりすると革靴まで洗おうとする・・・・。 ちょっと待って! それは洗わないで! 


最近私はテニスをするのでスニーカーの靴底にクレーコートの泥がについている。家の中に泥を持ち込むのが嫌なのは理解できるけど、1週間の間に2度も丸洗いされた。 あと数時間でテニスのレッスンが始まるというのに、気がつけば丸洗いされてお日様の下に干されてる。
生乾きのまま履きました・・・・。

ミミ〜〜〜、『洗う時は聞いてからにしてくれる?』 今日、この靴必要なのよ。 だいたいそんなにしょっちゅう洗ったら痛むでしょうに。 

なんで考えないのだろう? 


どうやらこの国の人は靴が汚れているのが凄く嫌いなようだ。

アメリカや、日本ではそんなにしょっちゅう靴を洗わないよね?  
小学校の上履きだって、一学期に一度しか洗わなかったよ・・・ね。



Friday, October 21, 2011

クラシックコンサートの夜

夕べインターナショナルウーマンズクラブ主催のチャリティーコンサートに行って来ました。
クラシックコンサート。 ジャーマンエンバシーが会場。 クラシックコンサートということなので、ジーパンではまずいなっと・・・・。 マラウイで作ったツーピースのドレスを着て行った私。 会場は中庭にもうけられていて、数百人のお客さんが着席してました。

あらら、 もう少し皆、ドレスアップしてくるのかと思っちゃいましたよ。 みな結構カジュアルなのね。 I was overdressd!  目立ってしまいました。 でもこれが最後になるやもしれないから、せっかく持ってきたドレスだもの、一度くらいは着ないとね。

クラシックの生演奏なんて何年ぶりだろ? 10年前にジムとデートしている時にジムがピアノコンサートに連れて行ってくれたのが最後かもしれない。 オーケストラは30人程のスケール。 ベートーベン第5運命 から始まり、ビバルディーの四季、第九 などなど、皆が知っている曲が披露された。 途中からコーラスチームが出て来て、オーケストラの後ろで合唱。 本格的に訓練された人達のようだ。 

夜空に響くオーケストラの音とソプラの声を聞いていたら遥か昔の封印されていた思い出が蘇ってきた。 教育学部音楽科 いろいろやらされましたっけね。 最初の2年は幾つかのクラスと合同でコーラスの授業、とか指揮の授業なんかがあってですね・・・・・。

私としては苦労して入った大学で、それが入ってからも苦痛で苦痛で・・・・・。ほとんど良い思いではないのです。 指揮の授業は何十人もの生徒が講堂に集まって行なわれるのだけれど、私は一番後ろで目立たないよ〜〜〜に棒を振ってました。 そしたら、なんと先生が・・・・

”ヤマグチ君、その肩から下げているポケット、外しなさい” って言ったんです。 

一番後ろにいたもんだから、先生のその一言で全員が私を振り返った。 冷たーい目で。
先生に聞こえないような声で、”ポケットじゃなくて、ポショットって言うんだけど・・・・” と私。

コーラスの授業もしかり。 こういう時の音楽科の生徒達は凄いです。 それぞれ、ソプラノ、アルト、テノール、バリトン、声の高さでパートが決まっているのだけど、楽譜が配られ、サンシっで一斉に大合唱が始まるわけ。 初見でコーラスがワンワンハモってしまうんだから凄いです。 『えっ?今どこ歌ってるの?』 なんていう人は一人もいませんっ。
適当に歌ってるふりしてましたけどね・・・・・。 

今でもピアノの楽譜を暗譜してなくてパニックしている夢を見るくらいだから、相当つらかったわけです・・・・。

そんな苦い思い出が蘇ってきて、楽器を演奏しているこの人達、合唱をしているこの人達がどれだけ今日の為に時間を費やし、練習してきたかが想像できるな〜〜て思ったのです。 もうすこし時間が必要だったね〜っていう曲もあったけれど、それでも人前でこれだけ披露できるまでに仕上がっていたのだから拍手喝采だ。 今日のミュージシャン達がどこの国の人なのかイマイチわかりませんでしたけど、いい音楽を聞かせてもらいました。 参加して良かったです。 やっぱり音楽は楽しくなくちゃね!
  

Thursday, October 20, 2011

ピンチはチャンス?

ジムはブカブ、私はキンシャサ、ジンバブエへの出発を前に荷物の事、引っ越しセールのこと、ジンバブエビザの事、色々な事が頭を交差して眠れない。 テニスレッスンで1時間もコートを駆けずり周り、ウェットTシャツコンテストさながら全身汗だくになる程運動してるのに、眠れないのよ・・・・・。トホホ・・・・。

はたまたまた私達の状況が変わり始めたからもう頭の中ぐじゃぐじゃ。

働許可証がないと入国できない事がわかった。 いや、入国はできるかもしれない。 が、許可証を入手してから入国することになった。 も〜〜〜〜〜! 私達、このUnplanned Life Style に踊らされ、ジムも私もイライラしっぱなし。 しかもジムの労働許可証の申請には大学の卒業証明やら、胸のレントゲンやらも必要だって???? 数日前に1日かけて私が調べた情報と全く違うのはどういうわけなんだ? IMCの人事課や現地のスタッフが私達の為にこの手続きを急ピッチで進めてくれるようなので、そちらの情報を信じようと思うけど、でもでも、私はジンバブエ政府のウェブサイト情報を閲覧したわけで、なんでこれ程違うのか? 納得がいかない。 なんだか最後の最後に落とし穴があるような気がしてならない。 出生証明、結婚証明、云々・・・・・・。

IMCのスタッフによると、全ての書類を提出し、問題がなければ早くて6週間で証明が出るだろうと・・・・・. 6週間??????

どうすんのよ? 電子レンジもソファーも今月中に取っ払う予定なのに・・・。 ま〜〜そんなものはなくても全然オッケーだけど・・・。

書類提出後6週間ということは早くても12月の頭かな??? それってコンゴの大統領選挙の結果が出て、一番危ない頃じゃないの? 


私1人先にジンバブエに観光で入国し、ゲストハウスに寝泊まりしながら家探しをするかい? ってジムが言い出してるけど、そ〜〜〜れ〜〜〜は〜〜〜〜勘弁して欲しい。


キンシャサは選挙を前にして日々不安定な状況になって来ている。不用意に外出するなと! 何時も行くシティーマーケットの前、私達の口座を作った銀行の前で携帯電話や所持金の窃盗が起こっているから気をつけろと・・・・・. 大使館からのメール。

あ〜〜、ほんと、どうしたらいいの? 

今夜はインターナショナルウーマンズクラブ主催のチャリティーコンサートに出席する事にした。 家で1人悶々としているよりは良いだろう。 ご近所さんの車で一緒に連れていってもらう事にした。 

”マダム朋” ピンチだ。

そうだ、カウンセラーの先生の言葉を思い出そう。 ”ピンチはチャンス!”
ピンチになった時はステップアップの絶好のチャンス。 だがら小躍りしてながら受け止めれば良いって。 

言うのは簡単なんだけどね・・・・・。

ここのところ写真がないので、出来上がったLCAの発表会プログラム&チケットをのせます。
ブのマスクから始まって最後はこうなりました。 ちょとツキナミなんだけどね・・・.












Wednesday, October 19, 2011

感覚の違い、文化の違い

アフリカに住むにあたり、文化の違いを理解しないと、それが大きなストレスの元になる。 根本的に感覚が違う、そういう事をまとめた本がある。

ごめんなさい、今タイトルが思い出せない。 英語の本で、ルワンダに1週間バケーションで行った時に持っていった本だ。 英語読むのは超苦手なので、もういちど読み直さないと上手くここに書けないのだけど、なるほどね〜〜っていうことを幾つか学んだ。

それを知っていたら、マラウイでのエピソードが全部説明つく。

マラウイに到着した2008年の暮れ。 到着してまだ数週間、さ〜これからここで仕事をするぞ! という時にマラウイ省庁に勤める男性を紹介された。 もちろんマラウイアン。
とてもフレンドリーで、好印象。 この先、この男性と一緒に仕事をしていく事になる。 っと言う時だ。 彼がジムに『いや〜明日から出張なんだけどさ、手元に現金がなくてね、$500貸してもらえないかな?』 そう頼んで来た。 
政府の人間が・・・・。

ジムは迷ったあげく、(私とも相談し)、貸してあげる事にした。まだ銀行口座も開設していなく、手元に$があったから。

2年と3ヶ月後、マラウイを出発する時までに彼はお金を返しませんでした。 ジムが催促していくらかは返却したものの、全部じゃなかった。 ジムは諦めて2度は催促しなかった。 この人とは仕事上ちょくちょく顔を会わせた。”Hi TOMO~!” と言いながらの満面の笑顔はお見事なくらいだ。 私達の文化ではなかなかできませんね、このシグザは。  

もう一つ、私が気になったのはマラウイの人はお礼を言わないの? ってこと。 給料を前払いして欲しいと頼んで来て、前払いしても わし掴みして踵をかえす。 なんだか後味悪いのよね。 


こういう事が全部この本の中に書かれてました。 

つまりは、余剰を持ってる人というのは それは強欲なのだそうだ。 隣りの困っている人と分けない人は自分勝手。 冷蔵庫に余剰な食べものを入れておくなんて、もってのほか! 何で分けないんだ? こういう思考が根底にあるらしい。

だからアフリカ人は隣人からお金を貸して欲しいって頼まれる前に自分で使ってしまうんだとか。給料前にランチ代もなくお腹を空かしていると言いながら、給料をもらうと、計画もせずに翌日新しい服を買ったりして使っちゃう。 持っていたとしたら誰かに貸しあげなくてはならない。 だからなのかな? 

例として、3人の男性がアパートを一緒に借りていた話がのっていた。 3人のうちの1人があとの2人からお金を徴収して光熱費を払っている。 が、この徴収係の男性が集めたお金を支払いが迫っている友達に貸してしまった。 電気が止められ、3人は暗い部屋でろうそく暮らしを強いられる。 が、自分のお金を勝手に友達に渡してしまわれた2人はこの男性を咎めないのだそうだ。 これがあたりまえなんだって。

目の前に迫っている支払いが最優先。 たとえ友達の支払いでも。

こういうアフリカンの感覚は相手が外国人だからといって変わらない。 
ありがとう! って言わないのは分けて当たり前だからなのだろう。 分けないなんていうほうが意地悪なくらいだ。
一度、ハウスキーパーさんが、弟夫婦が今すぐお金が必要で、お金を貸して欲しいと頼んで来た。 
私はその朝、ステップサンと旅行に出る日で、いきなり今言われても困る! って断った。 
それ以来、私と彼女の関係はぎくしゃく......。 

こういう感覚の違いはもっともっと勉強しなくちゃいけないと思っている。 

何だったかな? 本のタイトル、ジムに聞いてあとで報告します・・・・・。


Tuesday, October 18, 2011

期待と不安の2週間・・・・・

雨期に入ったのだろうか? 毎日雨だ・・・・。 ジムもブカブだし、レンターカーもなし。 タウンハウスで悶々と引っ越しの準備をしている。 ハラレについて情報を集めてみると、なんだかびっくりする事ばかり。 大きなショッピングモールまであるらしい。 物価は今いるコンゴに比べりゃどこも安く感じるだろう。 ここキンシャサでは小さい小さい容器のヨーグルト、6つがパックになってるやつで15ドル。 キンシャサの物価はクレージー。 3000ドル払っても安全な場所を借りられず、今いるタウンハウスはマラウイのオンボロアパートの10倍。 

ハラレでは1000ドル以上払えばアパート、タウンハウス、一軒家、見つけられそうだ。 家具つきがいいな。

昨日はテニスレッスンの日だった。 30分1人でやるつもりだったのが、コーチの勧めで1時間に延長。 フォアード、バック、ボレー、サーブ、一通り全部をやりました。 充実感たっぷり!そのあとプールで泳ぐ・・・・。 




ハラレでのビザ申請が難しそうだ。 日本人、アメリカ人、両国の人間は空港に到着した際にエントリービザがもらえるようだ。 でも空港でジンバブエから出国するためのチケットを持っていることを証明しなくてはいけないらしい。 私達、片道切符しか買わないつもりなのに・・・・。 あ〜〜、これも問題だわね。 チケットを買う十分なお金を持っていればオッケーと書いてあるけど、どうするってのよ? 空港のイミグレーションで何千ドルかのお金を見せろってことなの? 

入国したたあと、今度はワーキングビザに書き換えをしなくてはいけない。 チャドでもマラウイでも”マリッジサーティフィケート”を提出なんて言われたことなかったんだけど、コンゴとジンバブエではそれが必要だという。う〜〜ん困った。コンゴではなんだかんだ文句言われた後に結婚証明はなしで良いと言われたんでした。 ジンバブエではジムの出生証明まで必要と書いてあるし・・・。 どうしたもんだ? お役所の人達がコンゴのように意地悪でないことを祈りたい。

出発までちょうど2週間だ。 運送会社はまだ決まってない・・・・。 



Sunday, October 16, 2011

叩き売り!


いやはやいやはや・・・・・・夕べの疲れがどっと押し寄せる、日曜の朝。

ワードファイルに仕上げた引っ越しセールリストをインターナショナルウーマンズにクラブに送り、2度ほどメンバーに配布してもらったが、もう興味を持って電話してくれる人が底をついてしまったようだ。 私が困り果てていると、ジムがサインを作って車に貼ったら?

こういう時、早いです。 私のアクションは!


コピー用紙3枚を繋げてサインをつくりレンタカーの後ろに貼ろうとしてました。 透明のガムテープで・・・・。 そこを通りかかった車が一台。 タウンハウスの敷地内を移動していた車です。(住人じゃない人達) それがバックしながら戻って来た。 『洗濯機、それ自動なの?』と、窓から顔を出す。
『もちろんっス! ちょっと寄って見ていってよ。』 

英語を話すコンゴ人だった。 男性2人。 彼らは私の新品のLG洗濯機を見て、かなり気に入ったようすだった。すでにLGの店で新品を見ていたようで、直ぐに値段の交渉に・・・・。 結果$450で交渉成立。($650で買ったんだけどね) 

これが4日前のこと。

この男性達、他の品物にもかなり興味を示してました。 ソファーとか、電気工具とか・・・。

夕べ、この男性がお金を払いに来た。 1人はワイフまで連れて・・・・。 プラス、兄弟を電話で呼びつけ全部で5人。 夜の9時すぎまで彼らと私の交渉は続き・・・・。 

何からなにまで欲しがった彼ら。 私のピアノやラップトップまで欲しいと! ダメ!ダメダメダメ!

大きな身体のコンゴリー男性3人に値引きをせまられちゃ、たまったもんじゃない。 
私の頭の中ではこれ以上値引きできない! 数ヶ月しか使ってない新品の冷蔵庫だもの、これ以上安くできない! っていう気持ちと、今この人達を逃したら、たぶんもう売れないだろう・・・. 売れなかった時はタウンハウスのオーナーに半値で引き取ってもらわなくてはいけない。 それは嫌だ! 

もう”もってけ、どろぼう!” 状態でパッケージディールで叩き売っちゃいました。

なんと、このコンゴリー達5人、洗濯機、冷蔵庫、オーブン、ソファー、デスク、コーヒーテーブル、壊れた本棚、キャロルが置いていったテレビ、全部買ってくれたのです。

購入した時の値段を考えると落ち込んでしまうのだけど、売れ残ってしまうよりは良い! 
良くやった! たった今またその1人から電話で、昨日決めかねた椅子2脚も買うから! っという連絡だ。 ちょっと安くしすぎちゃったな〜〜〜。 ジムには値段言えないな・・・・。

でも全部で2000ドル以上のお買い上げです。 

引き取りは10月の30日。 トラックで一気に運んでくれるそうです。

お金? すでに850ドル、キャッシュでもらいましたよ。 ちゃんとした人達みたいです。


あとはエンターテイメントセンター(テレビ等をのせる便利棚)とダイニングテーブル(これはもうボロボロのもので売れないと思ってる)、ブレンダー、トースター、それと乾燥機。 これが残ってます。 

なんだか気が抜けちゃった・・・・・。 
 私が買い集め、私が売り払った。 結果的にかなりお金を無駄にしてしまったことになる。 だけど、仕方ない。 3年住む予定で揃えちゃったんだから。 それで4週間で引っ越しなんだもの。
色々学んだよ。 やっぱり借りるのは家具つきの所がいい。 この国では家具つきは$1000家賃が高くなる。1000ドル毎月払うのよ! それだったら買った方が良いって思うでしょ? 

だけどこの業界、何時何が起こるかわからず、何時出国するか知れず、やっぱり家具つきが良いってことだ。
ジンバブエではできる限り家具つきの場所を見つけたいと思う。 高い授業料でした・・・・・。