5月11日、とうとうカリフォルニアから送った4つの荷物がタウンハウスに届いた。ジムの一押しが効いたようだ。
以前にジムが私に言った言葉を思いだす。 私がマラウイにいる友達に郵便局からコンゴまで荷物を送ってもらえないかと頼もうとした時だ。『アフリカの国から、アフリカの国? 無理でしょう〜。 少なくとも片方が日本やアメリカならまだしも、当てにならない国から、当てにならない国に送るのは無謀すぎる。』 それは郵便局からの話だった。
今回3月に私達が使った運送会社は、世界90カ国でビジネスを展開する大きな会社だ。 届かないなんてことがあったら会社の名誉に関わる事なので、郵便局のようなことはないでしょう? と、思ったのだが、やはり駄目だった。アメリカからは無事に届いたのに。 それも他の26箱は4月の7日にキンシャサに到着しているのだから、1ヶ月以上も行方不明のままになっているというわけだ。 1ヶ月・・・・・。 盗まれてしまった可能性が高い。
無事に届いた荷物はボロボロ、埃だらけ。ガムテープをカットして中身を取り出そうとすると粉塵まみれになってしまう。 そうするとサイナスを煩っている私は鼻の奥がジンジン痛くなってとてもじゃないけど手がつけられない。
なので、まだちゃんと全部の箱を開けていない。 でも表に書かれた表示で中に何が入っているのかはだいたい検討がつく。 私の洋服の箱がない。 ジーンズ、カクテルドレス、マラウイでオーダーした2着のツーピースもその中だ。
ってことは何かい? 今私がもっている服、これが全てってわけ? とほほほ・・・・・。 悲しいったらありゃしない。ジーンズ1本、カーゴパンツ2本、Tシャツとタンクトップ、ブラウス2枚、下着類。 これだけ。あ!ユニクロのフリースも手元にある。が、値段にしたらせいぜい1万5千円分ぐらいだろう、全部で。
それに本を詰めたトランクも届いていない。 カリフォルニアの紀伊国屋で買った日本語の本、読みたい気持ちをこらえてコンゴに来てからゆっくり読もうと楽しみにしてたのに・・・。 デザイン関係の本も同じトランクだ。
その他、キッチン用品、靴、洋裁用のお道具箱、掛け布団、気に入っていたレインコート・・・・等など。
9箱が発見されるのは奇跡に近い・・・・そう私は思っている。
12日木曜日、ジムと私、ドドさん、3人はUNのHumanitarian専門飛行機でキンシャサを後にした。 2回目なので今回は私自身余裕があった。 朝6時、空港でサンドイッチを頬ばりコーヒーを飲み、朝8時半の飛行機の搭乗を待った。
ジムは2時間のフライト中もず〜〜っと仕事をしていた。 コンピューターにまだ目を通していないメールが100通以上貯まっているそうで、メールに返事を書き続ける。 ほんとうに、お疲れさま。 私は隣で居眠り居眠り・・・・。
今日からキャロルも”R&R”という、バケーションではないのだが、ストレスの貯まる場所から一時的に脱出する休暇に入った。 レバノンに今頃飛んでいるはずだ。 25日にキャロルはキンシャサに戻るが、私はしばらくブカブでジムと一緒に過ごそうと思っている。
飛行機の中でジムは私にボランティアでグラフィックの仕事をする事について話しだした。 今回ブカブについたらコミュニケーションズマネージャーに私を紹介するから、私がどういう仕事ができるか話し合ったら・・・と。 早く言ってよ! それならそれなりに準備ってものがあるんだからさ・・・・。と思ったが、ジムの頭の中は今ジクソーパズルのようになってるようなので、言葉にはしなかった。
ジムの現在抱えているプロジェクトは大きく分けて2つある。 Behavior Change Communication と、Caseプロジェクトと呼ばれる2つだ。1つ目は女性のがレイプされたり虐待されたり、レイプの被害者が村から差別されたり・・・という悪い習慣、習わしを改めて女性達への被害を未然に防ごうとするもの。 2つ目はすでに被害にあってしまった女性達を手当する”ケア”にあたること。 う〜〜〜ん、これらをイメージしてロゴにするのは、かな〜〜〜り難しい。 今日から頭を捻ってアイディアを考えることにしよう。
しっかし、空港でジムったら IDバッチがない!っていってオロオロしたり(ポケットの中にありました)もらったばかりのボーディングパスを何十メートルか移動する間でなくしたり・・・・。 子供みたいで目が離せない。 これも疲労で注意散漫になっている証拠なんだろう。しっかりお世話してあげないといけないと思った。
写真は割れずに届いたマラウイの壼。良い壼だわ!
No comments:
Post a Comment