Tuesday, August 24, 2010

マラウイでの運転

国によって運転のテクニックは違うと思う。 日本では道幅の細い住宅街を走るとき、どこから子供、自転車が飛び出してくるやもしれず神経を尖らせる。それに車庫入れのスペースは想像を絶する小ささだ。 日本の駐車スペースを考えたら、アメリカのショッピングセンターの駐車など、目をつぶってでも出来ちゃうだろう。 日本での車庫入れは曲芸に近いテクニックが必要だ。
アメリカでは高速道路以外でも80キロくらいの速度は何時でも出ている。飛ばし過ぎでの事故やインターチェンジでの衝突事故が耐えない。 

後進国での運転はまた、違うテクニックが必要だ。難しい。 ”交通ルールがない”に等しいからだ。 マラウイに到着したときに幹線道路が舗装されている事、大きな交差点に信号があることに主人と私は興奮した。と、いうのもチャドのアベシェではどの道路もまっすぐには走れない程凸凹だったし信号なんてもっての他。交通ルール? 原則は<何にもぶつからずに走る事>だった。 車と一緒に、牛、ロバ、羊、ヤギ、ラクダ、通行人、そしてロケット弾を乗せたミリタリーの車、これらが皆ごっちゃまぜに道を行き来する。それ+ホコリ。 ホコリで前が見えずに何かを轢いてしまったなんてことが起る。どこを走っても良いけど、何にもぶつかるな!いつも主人がそう言っていたっけ。

マラウイはというと、これがまたちょっと違うのだ。 車線は一応あるし、信号も電気があるときはある。が、マナーの点から述べると最悪である。この国で生活していくにはこういうマナーに慣れるか、自分もそれに染まっていくか? どちらかなのであるが、これ、染まってしまうのが恐ろしいほどのバッドマナーである。 例えば町中を走っている時、自分の車と前の車との間が10センチあったとする。するとその隙間めがけてミニバスが割り込んでくる。 自分の車線の信号が赤から青に切り替わって、さ〜発車しようと思うその瞬間にミニバスが横から入ってきて、反対車線に行こうとするのだ。 それも一台許そうものなら、何台も数珠繋ぎ状態で押し入ってくるから大変。ちょっと気を許していたら、自分の車が前に進めなくなる。信号を渡りきれないまま、赤になってしまう。 その図々しさったら、もの凄い。交差点の角にガソリンスタンドがあるケースが多いのだが、赤信号を待ちたくないミニバスがガソリンスタンドの敷地内を右往左往と横切っていくなんて当たり前。

主人の運転を見ていると、あ〜〜あ〜〜、かなりマラウイ化してしまってる。アメリカに戻ったときに元にもどれるのだろうか?ちなみにこの国は日本と同じ、右ハンドル、左車線だ。
私はリロングウェを走るときはなるべく、時計回りに用を足せるように走る。 停電で信号が止っているときに右折するのはとても難しいからだ。

運転は好きだから、なるべくイライラせずににおおらかな気持ちで走るように心がけたい。染まらないぞ、絶対に!

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