Saturday, August 14, 2010

2頭追う物は・・・・・

2頭追うものは1頭も獲ず! この言葉が頭をよぎる・・・・・・。
3:40pm バッファローチキンをオーブンに入れようとしたその時、友達から電話。”今行けば並ばずにディーゼルを買えるはず!” 持つべきものはネットワークを広くもつ友達だ。 情報、ありがとう。

町中のスタンドでディーゼルが売り切れている。 明日どうしてもドライブしなくてはいけない私は、今日中になんとかディーゼルを買わなくてはいけない。迷った。
チキン2キロをオーブンに入れるべきか、ディーゼルを買いに走るべきか? 今日は6時にお客さんが来る。 停電が始まるのはいつもだいたい夕方5時〜6時頃。 停電になる前にチキンを焼き終えなくてはいけない。
ディーゼルか、オーブンか? オーブンかディーゼルか? 一度はオーブンを優先しようと決めた私だが、時計とにらめっこして、よし、1時間で戻ってくれば、ディーゼルとチキン、両方上手くいくかも知れない! とことん楽天的思考で私はオーブンの火を消し、パジェロをとばした。

スタンドにつくと、今ディーゼルのタンクが来たばっかりだというスタンドで私はラインの10番目くらいだった。数分くらいだから・・・・とスタンドの人に言われたが、30分たっても1台目のトラックの給油が終了しない。

こりゃ、どうスッ転んでも1〜2時間では終わらない。。私は後ろ髪を引かれながら列を離れ、家に戻ることにした。

プツリ・・・・と家の電気が落ちたのはオーブンにチキンを入れてから50分経ったときだった。 2時間焼かなくてはいけないのに・・・・。オーブンの女神にも見放された私。
トホホホホ・・・・・。 オーブンの前に座り込む。 あ〜〜ついてない。

ディーゼルも買えず、チキンも焼き終わらなかった。

しょげている場合でない。 プランBをたてなければいけない。私は2キロのチキンを半分にわけて、それをふたのあるフライパンに移し、1台しかないプロパンボンベで半分ずつ焼く事にした。 

帰って来たジムは暗闇の中、床にへたり込んでチキンを焼いている私を見つけ、『早い時間に焼き始めるって言ってたじゃない?』と・・・・。『そうなんだけどね・・・・、ブツブツブツ・・・・。』今日はどうもタイミングが悪いのよ・・・.

チキンはいつものかりっとした出来上がりにはならなかったが、一応食べられるように焼き上がった。

オクラホマから来たプログラムマネージャーさん、1口チキンをかじって、『あ〜〜美味しい! 今日のランチで食べたチキンとは大違い!』そう言った。
どこで食べたの? 私がすかさず訊ねると、『名前は知らないけど、とにかく2度と行きたくないカフェだよ。本当に何の肉を食べてるのかわからない程ひどかった。』 
それを聞いたジム、『あそこはこの町で3本の指に入る、美味しい店なんだけど・・・・。』(当然だ、そんなに不味い店にジムがボス達を連れていくはずないじゃない!)
マネージャーさんったら、自分の失言に気がついたらしく、『ごめん、ごめん・・・。』そう取り繕っていた。フッ! なんだか可笑しい。20年くらい前にニューヨークで何年ぶりかで食べたラーメンが死ぬ程美味しいと感じた私だったが、日本から来た友達、あんな不味いラーメン食べた事ない。 そういう感想だったのを覚えている。それと同じかな?

とにかく私の焼いた出来損ないのバッファローチキンはこの町のトップ3のカフェをしのいだようだ。 今日の私はなんか不完全燃焼の一日だったけど、たった一つラッキーだったことがあった。ジムが2人のお客さんをホテルまで送っていった夜の10時。 帰り道にディーゼルを売ってるスタンドがないか見て欲しいと頼んだ私。昼間あれほど並んでいたのが嘘みたいに誰も並んでいなかったという。問題なくディーゼルを給油して戻ってきた。 

良かった。これで明日、ディーゼルを買うために何時間も列に並ばずにすんだ。 
明日はクンバリセンターでボス達を招きプレゼンテーションと打ち上げディナーだ。 アメリカ政府からの援助金の最終契約書にボスがサインし、明日はそれのお祝いをかねてスタッフ全員参加でディナーをすることになっている。



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