Thursday, June 24, 2010

100倍気長にね!

私の取り組んでいる紙芝居形式の教育資料、大詰めの段階に入っているのだがその最後の詰めが難しい。この国で印刷屋さんを相手に自分の思う通りに物作りをするのは結構大変な作業であることを再認識する。
日本やアメリカならすんりできることでも、ここでは100倍気長に取りかからないと精神衛生上よくない。 長く待たされる、100%のできを期待しない、イライラしない、これらの事は必要最低条件だ。 そう自分にいい聞かせながら印刷作業に取り組む。

私が今仕上げようとしているのは、現地語の訳をつけたテスト用プリントをA3(42cm x 29.7cm)サイズに両面印刷する事。 ゼロックスというコピー屋さんで印刷を頼んだのだが、まずは担当者が普通サイズをA3サイズに切り替える方法を知らなかった。 『大丈夫! スペシャリストを電話で呼ぶから!』 マネージャーもそう言って私を説得する。 待つ事30分。 スペシャリスト登場。た〜〜だ、A3に切り替えるだけの話なんだけど・・・. スペシャリストね????。

このスペシャリスト、私の印刷物の為に車で駆けつけて来た。 彼はいとも容易くA3サイズのプリントに成功した。 が、ちょっと気をゆるすと、サイズを間違えたり、裏に来るはずのページを間違えたりする。 なので私もカウンター内に入ってスペシャリストに激を飛ばす。その調子! ビューティフル! あなたってすごい! 

なんせ、1台しかないカラープリンターだから、他のお客さんが来ると割り込みされて私は待たなくてはならない。 我慢、我慢・・・。
お昼時間になってしまい、マネ−ジャーとスペシャリストは1時間のランチタイムをとるという。 まじ? 

結局10時ころから始めた25ページの両面印刷、終わったのは午後の2時半だった。 

お金を払うときになって、このマシーンでプリントしたものはカラーも白黒も同じ値段だという! 早く言ってくれよ〜〜〜。 テスト用なので安くするためにわざわざ白黒に切り替えながらやっていたのに・・・・。


翌日出直して、今度はバインディングをお願いした。 ところが、A3の長い方の辺をバインディングできる機械はないという。 うっそ〜〜〜〜! 私、最初に説明したよね。 A3で印刷して、それからバインディングしたいって。サンプル見せたよね? 値段も聞いたよね。でもそれは短い方の辺だけだって? 誰もそんなこと言ってなかったよ。 どうしたら良いのよ?
ガマン、ガマン、ガマン、ガマン・・・・・・・。
他の印刷やさんを紹介してもらい、気をとり直してオールドタウンへ向かう。しかし次の印刷屋さんにもA3サイズのバインディングマシーンはないという。
もう1つ紹介してもらう。
今度は電話をしてから行こうと思い、フィードザチュードレンのオフィスに向かう。 電話で聞くと、この3つ目の会社はオフィスのすぐ近くだった。 

受付の人が会社内を案内してくれた。 わ〜〜、もの凄く大きな会社で大きな印刷機がまわっている。 ちょっと大きすぎて部数の少ない私の印刷物は相手にしてくれないかも?
そう不安に思った。 でもラッキーなことにA3のバインディング、1つだけでもやってくれるという。 私は大切なA3プリントを男性に手渡した。 ここをバインディングね! 

15分後、彼は私のプリントのを手にに登場した。 私の目が点になる・・・・ちっっが〜〜〜〜う!短いほうの辺に穴をあけてる〜〜〜。 絵を見たらわかるでしょう〜
こっちじゃなくて、こっちの長い方の辺を閉じたいの。 町中さがしてここに来たのに〜〜。昨日何時間もかけて印刷したプリントに無惨な縦穴の列が・・・・・・。
彼は笑いながら、『あれ、間違っちゃった? 大丈夫、穴を切り落として、やり直すから。』
っも〜〜〜〜〜〜!顔で笑って心で般若になって怒ってる私。
彼は奥に消えて行った。私は大きくて性能の良いカッターがあることを祈った。 ばっさりと縦穴を切り落としてくれれば、マージンは減ってしまうが、なんとかなるかもしれない・・・・。 祈るような気持ちだ。

10分後、彼は長いほうの辺にコイルを巻いたプリントを手に作業場から出て来た。 横のサイズが小さくなり、そして大事なプリントに油染みまでつけて・・・・・でも出来上がった!
今日はラッキーな日だと思うことにしよう!

写真は最後のページになってカラーでも白黒でも同じ値段だと知って、カラーで印刷したページ。 

疲れたわ〜。


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