夕飯を食べ終わって、さ〜〜ゆっくりしよう! と思った頃だから7時半とか8時頃。
近所でパニックアラームが鳴りだした。 日本でいったら火災報知器の警報みたいな物だと思ってもらえば良い。しかし音にバリエーションがあってパーフーパーフーから始まってウィーンウィーン、プープープープー、トゥリラリラ、トゥリラリラ、トゥリラリラ・・・・・。これが繰り返されるけたたましい警報だ。 このアラーム、盗難よけに車につけたり、家の防犯用にとりつけたりするもので、この国ではとてもポピュラーだ。
2日前の夜、このアラムーが深夜から朝まで、数分おきに鳴り続いて、寝ては目覚め、目覚めては眠りという腹立たしい夜を過ごした。 私たちの家から100メートルくらいの距離から聞こえてくる。 誰かが車を放置し、窓があいていてそこから風がはいってモーションセンサーが作動、アラームが鳴りだしたのだろう。 それくらい敏感に作動する場合がある。 その日は近所中が睡眠不足だったと思う。もっと近い所の家だったらたまったもんじゃない。
その悪夢がまた始まった。 前日の夜は起らなかったのに・・・・。
主人は懐中電灯をもって外にでた。 『ダーリン、車をつきとめて、叩きつぶしてきて!』私はそう言って主人を送り出した。 近くまで行ったら鳴り止んでしまってどの車なのかわからなかったと言って戻ってきた主人。 また、5分後、今度は鳴りだすとともに飛び出していった。
犯人は車ではなく、隣の敷地内にあるオフィスだと言う。 その建物には幾つかのオフィスが入っているが、NGOのオフィスだと警備員が言っているという。
ビックリするのは、その2階建ての雑居ビル(ビルとはとても呼べないけど)ちゃんとセキュリティー会社から夜の警備員が門のところに一晩中待機している。 なのに何の対策もせずにただ、そこに居るだけ。 開いた口が塞がらない! 自分たちだってうるさくて、そこに居るだけでも嫌になると思うんだけど・・・。 何のための警備員なのか? まったく役にたってない。
しかし、主人がアラームの犯人をつきとめたのはラッキーだった。 そこのNGO、主人はそこのリーダーを知っているし、その人の奥さんは私の友達でもある。アジアンウーマンズクラブのメンバーだ。 私も主人も必死で電話番号を探した。
あった〜! 運良く、彼女の携帯番号を見つけた私。 しかし既に10時半をまわっていた。電話をとってくれるかどうか?
主人は念の為、もう一度アラームが鳴りだしたら電話しよう!と言った。
アラムーが鳴りだした〜! 電話する主人。 神様ありがとう! 彼女が携帯に出た。
主人はそのNGOの代表である彼に簡単に挨拶すると、『もう他の誰かが君に連絡しているかもしれないけど、君の所のオフィス、パニックアラームが鳴ってるよ。 そう、今! 2日前は朝まで鳴ってたよ。たぶん、ネズミかなにかが動き回って、モーションセンサーが作動してるんだと思うんだけど・・・・. もちろん、ネズミを追いかけるのは君の仕事だと僕は思ってないんだけどね、どうにかしてもらえるかな〜!』
かくして1時間後にアラームは無事にストップした。
近所中が胸をなでおろしたのは間違いない。
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私の友達の家でもパニックアラームが鳴った事があるという。 そのときは暖炉の煙突からフクロウがリビングルームに入り込んで、それがリビングでパタパタしてモーションセンサーが作動したそうだ。 こういう笑い話もある。
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