翌朝主人がナンバープレートの1つを車の前につけてくれた。 もう1つは後ろ用だがこちらは鉄板のプレートに穴を開けないとつけられないので、週末につける事にして早速車検場に出向いた。
車検場についた時は私が一番だった! やった! これならすぐに終わるかもしれない、という期待は物の見事に・・・・・。
検査官を待っていると、何人ものマラウイアンが私に車の備品を売りに来る。 非常用の三角形反射板やステッカーの反射板、ワイパー等・・・・・。 毎回断るのに疲れる。”いらないっちゅーの!”
ところが、係の人がやっと出て来てくれたと思いきや、”あ〜〜あ〜〜、ナンバープレート、ちゃんと付けてから来てよ〜!” と追い返される。 一番だったのに、移動を命じられる。
ここで待ってましたとばかりに、こういうルールを知らないアズング(外国人)相手の商売をしているマラウイアンが意気揚々と登場! まずはその場でナンバープレートを付けてくれるという。商売商売。 それにさっき断り続けていた反射ステッカー、これ、ついてないと審査にパスできないんだって。 前後のバンパーにこの反射ステッカーを貼るのがこの国のルールだという。
すぐに駐車場でナンバープレートに穴あけて固定。 ステッカーを貼る。 チ! 600クワチャもとられちゃった。
気を取り戻して列に戻ると、すでに大勢の車が順番待ちをしてる。 あ〜〜あ・・・・。
しかし、私のバッドラックはここで終わらなかった。
私の車はテストにはすぐ合格したのだが、その合格を証明する証明書が印刷されるまで1時間かかると言われ、一時間そこで待つ。 だが、言われた通りにできるわけないだろうな〜? という予感どおり、1時間後にはできていなくて、午後の2時にとりに来いという。 3時間もある。
迷った結果、家に戻る事にした。 ハウスキーパーに翌週の交通費を渡さなくてはいけなかったので。 電話で月曜日の片道分のバス代だけ立て替えてくれないか聞いたのだが、その180クワチャを持っていないと言い張るのだ。 100円ちょっとのお金を持っていないという。 本当かな? 誰かに借りられないの? じゃ、ここまでとりに来て? そう頼んだが、自分が3時間もこのホコリっぽい場所で待つのは嫌だったので家に戻る事にした。
車はまだ手続き完了していないから、運転できない。 なので駐車場において徒歩で家まで向かう。 30分歩いた所でハウスキーパーと出くわし来週分の交通費を渡した。 そのとき誰かトラックの運転手が私に手を振ってる。 さっき一緒に証明書を待っていた男性だ。 私を見つけて、”証明書できてるよ! すぐに行きな!” と言うではないの。 何〜? あの場所であと少し待っていたら! 家に戻ろうとしたのは悪い決断だった!
私はすぐにミニバスに乗って引き返した。
狭ーいオフィスに出来上がった証明書を入れる箱がある。 何度チェックしても私の証明書がその中にない。 係の人に聞いても、さっき、見たよ、君の。 と言うばかりで誰も探そうとはしてくれない。 オフィス内に何十人もの人がいて混沌としている。列もなければ順番もない。 ただ、人が押し寄せ、押し寄せ、自分の証明書を待っている。 私の検査官が通りかかった。 ”あの、私のはまだですか?” と聞いても、”あれ、さっき出来上がってたの見たけど?”
私はだんだんイライラしてきた。 あと15分でランチタイム。 オフィスはクローズしてしまう。 なんとかしなくてはと焦るばかり。 少しずつだが人の数が減って来て、証明書をプリントする人がやっと私を相手にしてくれた。 何? なくなった? ナンバープレートの番号は? 嫌そうにコンピュターでもう一度入力、そして再度プリント。 そして私に手渡してくれた。 ”ありがとう! あ、でも審査にパスしたっていうサイン、ここに、お願い!” 嫌々、でも、サインしてくれた。ありがとう〜! もうハグハグしたいくらい! やった〜、これでお金をキャッシャーで払えばステッカーがもらえる。
旦那に電話した。 私は”紙がなくなってしまって、4時間もかかり、最後にもう一度プリントしてくれた....” と一気に話したのだが、主人は私を遮って、”朋、朋、ジョンが君の証明書を既にピックアップして、お金も払った。” ”???????????????” ガ〜〜〜〜〜ン!
できあがった証明書がなくなったとおもったら、主人の部下、今朝私をこの場所に連れて来てくれて手順を教えてくれた、その彼が心配になって戻ってきて、その時に偶然証明書が出来上がった! っていうことらしい。 50分ほど私がいなかった間だ。 なんで〜! なんで電話してくれないの〜?
私は頭にきて不機嫌になってしまった。 君を助けようと思ってしたことだよ・・・. でも連絡してくれなかった! 君は電話で家に戻るって言ったじゃない。
4時間もかかったのは驚かない。 こういう場合、1日で終わればラッキーと思ったほうが良いだろう。 しかし1人で、あの車検場で右往左往してパニックしていたアジアのアズングが、あんまり可哀想じゃない?
1つだけラッキ−だと思おう。 会計所がお昼休みで閉まってしまったので、証明書を再発行してもらった私は5000クワチャはまだ払っていなかった。 もし会計が開いていたらジョンが払った後に私までダブルで払ってしまうところだった。
ダブルで払ったとしても絶対に発見されないと思う。 だって私、証明書が見つからないので会計まで行ったもん。でもコンピュターで、”あ?もう誰かが払ってますよ!” とは言われなかったもん。
これがアフリカだ。
ジョンが悪いわけではないし、主人が悪いわけでもない。 彼らが仕事中で忙しいだろうからなるべく迷惑をかけないように、1人で頑張ったのが完全に裏目にでてしまっただけだ。あんまりイライラしたもんだから、片頭痛が始まって、旦那に不機嫌に八つ当たりだ。 ジムを怒ってるわけじゃないのに、主人は私が怒ってると思ってるようで週末は冷戦状態が続いている。
明日の日曜日はジムの甥の友達(アメリカ人)を招いてディナーだ。
喧嘩してる場合じゃないんだけど・・・。
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ジョンがとってきてくれたステッカー。 日本やアメリカのようにシールになってない。 自分で紙を切り抜いてテープで車のガラスに貼るらしい。 今朝、それをしようと思ったのだが、もう一度誰かに確認してからにしようと思い、車に入れて買い物にでた。 ナンバープレートもついているし、お巡りさんにとめられることもないだろう! と思ったから。
ところがだ、しばらく運転していたら3日前に私の車をとめて5000クワチャの罰金をかした、その女性お巡りさんがまた前方で私を手招きする。 あちゃ〜〜〜! 私? またですか〜!
路肩にとめた。 ナンバープレートもつけたし、ステッカーも・・・ステッカーもここにある。 今からテープを買いに行くところ! (嘘も方便)
ベリーグッド! そう言われたよ。
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