真ん中のオレンジ色をしたものは人参です。
ルワンダに旅行した時に国立公園の近くのロッジに3泊した私達でしたが、そのロッジがかなりシンプルな宿だったのです。 シャワーカーテンやバスマットなんてものはなし。ただバスタブがあるだけのバスルーム。 それでもお湯が出るのですから贅沢は言えません。
この町は標高が2000メートルとあって、空気がひんやりしていてとにかく肌寒い。 私はバスタブにお湯をはってゆっくりしたい! って言ったんです。 ところがバスタブに水を張るための栓がなかった・・・・・・。
ロッジの人に聞いたけど、怪訝な顔で、なんで栓がいるのか?っていう反応。 思えば、テレビが置いてあるけど、リモコンがなかったし(これは映るチャンネルが1つだけだったからだと判明!)とにかく必要最低限のものしかないロッジだったわけ。
栓がないんじゃ、お湯につかるのはあきらめよっ・・・直ぐにそう思った私だった。 が、ジムが何やらやり始めた。 夕方に町を散歩した時にマーケットで新鮮な人参を買った。(キッチンに頼んで、皮を剥いてもらい私達のおやつにしたのだ) その人参をナイフで削りだした。それにプラスティックバックを裂いて人参の周りに巻き付けて・・・・。
即席プラグの出来上がり!
結果がこれです。
お見事!
その晩私は湯船にお湯をはり、のんびり浸かることができました。なんと、そのお湯は翌朝までバスタブに残っていましたっけ。
ジムは私のご希望を叶えてあげられてうれしそうでした。 万能ナイフはいつも彼のポケットに入っていて出番を待っている。
ささいなことなんだけどさ、人は誰かを喜ばせてあげられた時って、嬉しいものだよね。
寒々しかったロッジでの滞在で、この事が凄く私の印象に残ったのだ。
しっかし、おかしいでしょ? ジムの考えることって。
おかしいどころかとっても素敵です!懐中電灯やナイフを携帯しているなんて、ボーイスカウトって感じで、好きですね~(^^) NOBUKO
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