Wednesday, May 26, 2010

信じてはいけない地元のミルク

家でカスピ海ヨーグルトを作っている。 去年友達からカスピ海ヨーグルトの1部を分けてもらい、初めて自家製ヨーグルトを作り始めたのだが、気泡ができたり、変色したり、上手くいかないことが多かった。 雑菌が入ることを避けなくてはならない。が、どんなに注意して作っても、上手くいかなかった。結局そのヨーグルトは駄目になった。

と、いうことで去年の暮れに日本からカスピ海ヨーグルトの菌種(パウンダー)を送ってもらった。 どこを経由したのか、どこで停まっていたのか知らないが、航空便なのにマラウイにつくまで4ヶ月かかった。 カスピ海ヨーグルトの菌種は6ヶ月が期限と書いてあるのに、すでに4ヶ月が過ぎてしまった・・・・。

この菌種で新しくヨーグルトを作り始めたのだがなんだか上手くいかない。 大事な菌が駄目になった。 2つ目の菌種パックを使って再度挑戦。

ある日買って来たばかり牛乳の封を切ったとき気がついた。 牛乳の臭いがおかしい。 悪くなってる。 500mlのパック入りの牛乳、マラウイで作られているのだが、すでに雑菌が入っているということに気がついた。 これでは上手くいくはずがない。

そこで、牛乳の種類を変える事にした。 ”ロングライフミルク”といって、室温でも6ヶ月は大丈夫というミルクに切り替えた。これなら鮮度を心配しなくてすむ。 コーヒーや紅茶に入れるためのミルク、我が家では南アフリカから輸入されているこのロングライフミルクを愛用している。 ただ、少し値段が高めなので、マイヨーグルト用にはローカルで作られているロングライフ(500mlで70円ほど)を使う事にした。1回に800ml程使う。

ところがである。ある日買って来たばかりのロングライフの封を切って異臭に気がついた。 グラスに注いで見るとミルクはすでにヨーグルトになっていた。 ショック! 製造年月日を見ると2ヶ月前だ。 6ヶ月間常温保存で大丈夫なはずなのにである。 これにはかなり怒り心頭、私はすぐにミルクパッケージに書いてあったカスタマーサービスに電話した。 製造元の会社だ。 ところがここで、電話の内線をたらい回しにされた挙げ句、最後に電話口に出て来たマネージャーらしき男性は、どこで購入したのか? その小売店の管理に問題があるので、そちらに連絡してくれの一点張りだ。 他の店に卸しても問題ないのに、その店(私が買った店)に限っては、問題が100個くらい山積みされているというのだ。お客さんの苦情は買ったお店に通報、そのお店がメーカーに連絡。 こういう手順でないと受け付けられない、とめちゃくちゃな事を言う。
Who cares! (そんなことしったこっちゃない!) 

日本やアメリカのようなカスタマーサービスの対応を期待したわけではなかったが、それにしてもけんもほろろな対応に余計腹がたった。 ”あ〜〜たね〜!お客さんに対する対応、もう少し勉強しないと駄目ね!” おばさんになりきっての捨て台詞。せめてもの腹いせだ。
その日の主人のコメント:『ハハハ! 君、メーカーに文句言ったんだ。 何も変わらないでしょ?』  その通り!何も変わらなかった。

このことがあって以来、地元ロングライフミルクに対する信用はゼロになり、毎回ヨーグルトを作る前に1つ1つのミルクを点検、そして種ヨーグルトを入れる前に40秒ほど電子レンジにかけることにした。

作り初めの頃上手くいかなかったのは私の煮沸の仕方が悪かったのではなく、使っていたミルクに問題があった、と私は結論づけた。 

日本でこんなことが起ったひには、大変なことになるだろうな〜。

私のカスピ海ヨーグルトは大事に大事に育て続けられている、今のところ.....。
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そうそう、後日私はカスタマーサービスのマネージャーが言った通り、一応、ミルクを買った小売店に出来事を説明に行った。 お店では『ありがとうございます、メーカーに連絡します!』 お店はお店でミルクが悪くなったのは完全にメーカーの責任だと決めつけている。



カスタマーサービスの質は日本とアメリカが世界一だ。 

写真は上手にできたときのヨーグルト。ピカピカ、ツルツルでおいし〜〜。 
  
 

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