Monday, May 31, 2010

頑張れバイタミールパパ!




今週末は緊張したムードが家中に漂っていた。 と、いうのも日曜と月曜日の夜にお仕事が入ったから。 ホテルでのディナーなのだが、主人は30人のお客さんの前でプレゼンテンーションをしなくてはならいない。 2日前に決まったことらしく、よれよれになりながら土曜日も出勤してプレゼンの資料作りに励んだ。 
日曜日のお客さんは韓国からのニュースキンの人達だ。 何故ニュースキンの人達がマラウイに来るのかと言えば、ニュースキンはマラウイにとって大きな寄付のドナーだからだ。
主人のNGOフィードザチルドレンの活動の1つにバイタミールをマラウイ国内の幼児に配るというものがある。 これがなかなかチャレンジな仕事だ。 誰もが欲しい栄養食品。 大人だって欲しい。 それをどのように優先順位をつけ、どうやって確実に子供達の口に入れるか! それもマラウイ国内全域にだ。それには厳しく、確実なシステムが必要となる。 どこのセンターが、どこの孤児院が、どのような状況にあって、何人の子供達が空腹に悩んでいるか? 実際に調査し、配給、そのあと本当に子供達が食べているかモニターする。 貧しい国で貴重な食品が配られるわけだから、私たちが考えもしないうような事があちこちで起る。 それを食い止めながらの作業は知恵と忍耐が必要。 
 
このバイタミール(トウモロコシと大豆をローストしたものにビタミンとミネラルを混ぜて作ったお粥のパウダー)ニュースキンからの寄付で生産が成り立っている。ここリロングウェ市内に工場があって毎日10トンほどのバイタミールが生産され倉庫に積まれる。  毎日5万人のマラウイの子供達の口に入るわけだが、優先されるのはHIVに感染している子、孤児院の子、そして地域が運営するチャイルドセンターに通ってくる幼児たちだ。 小学校入学前の子供達の19%は栄養失調だという。 恐ろしい数字だ。 特に幼児期の栄養失調は脳の発達を阻害したり、マラリアなどの病気に対する抵抗力を弱めたりするので、とても深刻な問題だ。 HIVポジティブのお母さん達が赤ちゃんに母乳をあげるのはこの国では6ヶ月まで奨励されている。 他に代用できる物がないから。 100%安全ではないが、その他の物を与えて下痢などで命をなくすリスクを考えると母乳のほうがリスクが低い。 しかし6ヶ月過ぎたら母乳をストップさせるべきだ。 そのときに安全で栄養のある食品としてバイタミールを勧めている。 何時間もあるいて健康診断の為に子供をクリニックに連れてくるお母さん達も毎月1袋のバイタミール(2Kg)を持って帰る。 毎月検診に来てくれると良いと思う。

プレゼンテーションは通訳の人がいて、英語をその場で韓国語に訳しながら行われた。会場の人達は主人のプレゼンをとても興味深く聞いてくれた。 彼らが寄付したお金でどれだけ子供達が救われているか理解してもらえたと思う。このグループは明日、バイタミール工場を見学する予定だ。 

バイタミールがあるお陰でアメリカ政府もフィードザチルドレンに大きな基金を援助してくれることに決まった。(これはまた、気の遠くなるような過程があるのだが・・・・) バイタミールのプログラムと一緒に井戸を掘ったり、調理器具、農作業器具を配ったり、倉庫を建てたり・・・・等、関連する他のプログラムを実行するための資金だ。 

今晩は英語圏からニュースキンのお客さんが来る。 ディナーの後にプレゼンテンーションをしなくてはいけない主人は緊張してディナーどころでないようだ。可哀想に、まったく食が進まない。
私はプロジェクターの横に座って主人の目の合図でプレゼンテーションのページをめくるだけだから、しっかりデザートまで・・・・(ごめん!)。

6月には日本からのニュースキンの人達が来る。 そのときは私もツアーに同行して通訳をすることになると思う。 

主人は5万人の幼児達を支えるバイタミールパパだ。その責任は主人の両肩にずっしりとかかっている。 

写真はチャイルドセンターにてバイタミール2キロ入りが10袋入った大きな包みを頭の上にのせて運ぶお母さん達。そしてディナー会場でプレゼンテーションをしている主人。
私も少しでも主人の役にたてたら嬉しいと思う。



Wednesday, May 26, 2010

信じてはいけない地元のミルク

家でカスピ海ヨーグルトを作っている。 去年友達からカスピ海ヨーグルトの1部を分けてもらい、初めて自家製ヨーグルトを作り始めたのだが、気泡ができたり、変色したり、上手くいかないことが多かった。 雑菌が入ることを避けなくてはならない。が、どんなに注意して作っても、上手くいかなかった。結局そのヨーグルトは駄目になった。

と、いうことで去年の暮れに日本からカスピ海ヨーグルトの菌種(パウンダー)を送ってもらった。 どこを経由したのか、どこで停まっていたのか知らないが、航空便なのにマラウイにつくまで4ヶ月かかった。 カスピ海ヨーグルトの菌種は6ヶ月が期限と書いてあるのに、すでに4ヶ月が過ぎてしまった・・・・。

この菌種で新しくヨーグルトを作り始めたのだがなんだか上手くいかない。 大事な菌が駄目になった。 2つ目の菌種パックを使って再度挑戦。

ある日買って来たばかり牛乳の封を切ったとき気がついた。 牛乳の臭いがおかしい。 悪くなってる。 500mlのパック入りの牛乳、マラウイで作られているのだが、すでに雑菌が入っているということに気がついた。 これでは上手くいくはずがない。

そこで、牛乳の種類を変える事にした。 ”ロングライフミルク”といって、室温でも6ヶ月は大丈夫というミルクに切り替えた。これなら鮮度を心配しなくてすむ。 コーヒーや紅茶に入れるためのミルク、我が家では南アフリカから輸入されているこのロングライフミルクを愛用している。 ただ、少し値段が高めなので、マイヨーグルト用にはローカルで作られているロングライフ(500mlで70円ほど)を使う事にした。1回に800ml程使う。

ところがである。ある日買って来たばかりのロングライフの封を切って異臭に気がついた。 グラスに注いで見るとミルクはすでにヨーグルトになっていた。 ショック! 製造年月日を見ると2ヶ月前だ。 6ヶ月間常温保存で大丈夫なはずなのにである。 これにはかなり怒り心頭、私はすぐにミルクパッケージに書いてあったカスタマーサービスに電話した。 製造元の会社だ。 ところがここで、電話の内線をたらい回しにされた挙げ句、最後に電話口に出て来たマネージャーらしき男性は、どこで購入したのか? その小売店の管理に問題があるので、そちらに連絡してくれの一点張りだ。 他の店に卸しても問題ないのに、その店(私が買った店)に限っては、問題が100個くらい山積みされているというのだ。お客さんの苦情は買ったお店に通報、そのお店がメーカーに連絡。 こういう手順でないと受け付けられない、とめちゃくちゃな事を言う。
Who cares! (そんなことしったこっちゃない!) 

日本やアメリカのようなカスタマーサービスの対応を期待したわけではなかったが、それにしてもけんもほろろな対応に余計腹がたった。 ”あ〜〜たね〜!お客さんに対する対応、もう少し勉強しないと駄目ね!” おばさんになりきっての捨て台詞。せめてもの腹いせだ。
その日の主人のコメント:『ハハハ! 君、メーカーに文句言ったんだ。 何も変わらないでしょ?』  その通り!何も変わらなかった。

このことがあって以来、地元ロングライフミルクに対する信用はゼロになり、毎回ヨーグルトを作る前に1つ1つのミルクを点検、そして種ヨーグルトを入れる前に40秒ほど電子レンジにかけることにした。

作り初めの頃上手くいかなかったのは私の煮沸の仕方が悪かったのではなく、使っていたミルクに問題があった、と私は結論づけた。 

日本でこんなことが起ったひには、大変なことになるだろうな〜。

私のカスピ海ヨーグルトは大事に大事に育て続けられている、今のところ.....。
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そうそう、後日私はカスタマーサービスのマネージャーが言った通り、一応、ミルクを買った小売店に出来事を説明に行った。 お店では『ありがとうございます、メーカーに連絡します!』 お店はお店でミルクが悪くなったのは完全にメーカーの責任だと決めつけている。



カスタマーサービスの質は日本とアメリカが世界一だ。 

写真は上手にできたときのヨーグルト。ピカピカ、ツルツルでおいし〜〜。 
  
 

Tuesday, May 25, 2010

たたみマット〜!


私の主人はアメリカ人である。 結婚10年目に入ったのだが、主人は日本語をほとんど話せない。フランス語、スペイン語は流暢に話すのに、日本語は、はなっから学ぼうという姿勢が見られない。 恥ずかしいのかな?

アメリカ人が日本語を話すとき、特に初心者が日本語を話し始めたとき、とても可愛らしく聞こえる。 主人は”かわいい” と言われるのをすごく嫌がるので言わないけど、片言の日本語を話すときってすっごく可愛い。
 
私と主人の日本語の会話を紹介する。

朋『おかえりなさ〜〜い!』
ジム『たたみマット〜〜!』『おなか、ぺこぺこ で〜す!
ジム『ビール、のみたいですか?
朋『ハイ!』
ジム『はい、どぞ』1本の小瓶ビールを2人で分けて飲む。 私の分をグラスに注いでくれるのがジムの役目。


携帯電話のテキストメッセージでのやりとりの時、
朋『Can you pick up bread?』(パンを買って来て!)
ジム『OKANE O MOTTE MASEN
私が英語でメッセージを送ったのにローマ字日本語がかえってくる。

誰かに私のことを日本語で紹介するとき、
ジム『わたしの、なまえは、ジムです。』『わたしの、おくそんは、にほん じんです。』

ごいむした〜!』 これはジムが作り上げた合成日本語で、”びっくりした〜”、と”オーマイガッド!” が一緒になったようなニュアンスを表現する時に使って、私とジムと彼の息子の間でしか通じない。ごいむした!って日本語みたいに聞こえるんだそうだ。 









Sunday, May 23, 2010

”蚊” との戦い

ここリロングウェに来てもうすぐ1年半になる。 標高が1000メートルもあるリロングウェでは夏でも日本のように30度を超えることはないし、冬は冬で暖房なしで過ごせるほどだからそれほど寒くない。1年中過ごしやすい気候はありがたい。
ところが、1年中蚊対策をしなくてはならない。寒い季節でも全く見なくなるということはない。問題はマラリアを運んでくる蚊がいることである。

主人は農薬のスペシャリストでもある。なので殺虫剤の成分を見ればそれがどれほどの劇薬、毒物であるかすぐにわかるらしい。 日本では良く使われるスプレータイプの殺虫剤を屋内で使用することをもの凄く嫌がる。 一晩中電源を入れておくアース、私は絶対の信用を置いているこの日本の”発明” を主人は目の敵にする。 ”僕を殺す気?” とまで言う。

と、いうことでよっぽどの事がない限り、我が家の寝室にて殺虫剤、蚊取り線香、アースなどを使うことは難しい。蚊取り線香ならオッケーじゃないかと思いきや、煙たくて煙たくて・・・・ブーイングだ。
そうなると、ハエたたきと蚊帳、素手で蚊と戦うしか方法がない。 アメリカ、特にカリフォルニアには蚊がいないので、主人は蚊を素手で退治するのには慣れていない。”ハエたたき”を握りしめ武器とする! 私は、蚊の国で育った大和撫子! 素手で応戦。 武道のように構えて、一瞬にしてに片手で握りつぶす! アイヤ〜! 主人、唖然としながら私のパフォーマンスを見守る。

毎晩”蚊”との鬼ごっこだが、それにしても目が良くないとなかなか蚊が見つからない。 隠れるのが凄く上手いからだ。 天井にとまっている場合も多い。 我が家の天井は白いので比較的見えやすいが、眼鏡なしで天井の蚊がしっかり見えるのだから、私のレーシック、本当に上出来だ。
40歳代のレーシックの方法としてモノビジョンを選んだ。 老眼を考慮して片目が遠く用、片目が近く用に設定してある。 いわゆる”ガちゃ目”なんだけど、慣れると全く問題ない。眼鏡なしで運転もできるし、老眼なしで本も読める。 そして天井の蚊も見つけられる。素晴らしい!

窓には網戸がついているのだが、窓を10センチほど開けて寝ると、翌朝、室内に隠れていた蚊が光に向かって吸い付けられるように網戸に寄ってくる。 朝起きると主人も私も網戸に何匹の蚊がとまっているかをチェックする。 朝の蚊は動きが鈍いので網戸にとまったままであっけなく潰される。 

今朝は何匹潰した? お互いに成果を披露しあう私と主人。 たった3匹? 私は4匹!と。

どんなに気をつけていても、家の隙間や天井裏から蚊が侵入してくる。 蚊帳の中で寝ている限りは安全だが毎日のように起る停電、夕飯時に停電になるとテーブルの下にいる蚊にどうしても刺されてしまう。 週に1回、アンタイマラリアの薬を飲み続けているお陰か、今のところ主人も私もマラリアに罹っていない。しかしこの薬は100%ではないので、運が悪ければ罹ってしまう。

日本だと殺虫剤、使いまくりだよね? 全然平気なのにさ! 日本人はだから眼鏡をかけてる人が多いんじゃない?主人は人体に関しての被害を述べたがる。 見て! 子供の頃からずーーっと我が家では殺虫剤使っていたの。 なんともないでしょ? 私がそういうと、主人は 殺虫剤を使い続けていた、だから君は・・・・・・。 と意味ありげに言葉を濁す・・・・・。

関係あるかな?

写真はアメリカから持参した蚊帳に木綿生地を剥ぎ足して作った我が家の蚊帳、 
と、翌朝、網戸の上で叩き潰された”蚊” です。 どうでもいいか?


 


Friday, May 21, 2010

深呼吸、深呼吸!

何やっているのやら、今日は朝からどうも歯車が噛み合わない。 ドジばっかりやっている。

主人に怒られた。 
昨晩『明日の朝、エリア3の家を見に行きたいのでオフィスに行く前に送って行ってね』と主人に頼んだ私。主人は明日はオフィスに行かずにフィールドに行く予定だから、早く出発しないと・・・・・。と言っていた。 
ところがである!翌朝主人は私を送ることをすっかり忘れていたのだ。 なんでもう一度言わなかったの? ということで怒られた。ぎりぎりに出発し、反対方向に私を送るはめになった主人は集合時間に遅刻。 夕べ言ったのに・・と言いたいところだったが、火に油を注ぐことになるのは目に見えているから、黙っていた。 車なしで生活している私の気持ちを理解して欲しいから、という思いも含めて・・・・。 結構大変なことなのよ、車なしてでこの国で生活するのは! 
『帰りはどうするんだ?』 私を降ろした主人が聞いてきた。 『歩いて帰る』 『気をつけなさい』 遅刻してイライラしていた主人だったが、やはり歩きでこの距離を帰る私を心配してくれたようだ。 歩いたら、そうね、軽く1時間はかかりそうかな? 

新しく借りたいと思っている家を見せてもらった。 3ベッドルームのコンパクトな家だ。上を見たら限りない。主人と私2人だけだから、このくらいコンパクトな家がちょうどいいかな? と思える家だった。 日当りも悪くないし、庭もキチンと手入れされている。 後ろはゴルフ場。 悪くないな〜!

感じの良い大家さんは車なしで生活している私を気の毒がって、帰り道私を送ってくれた。

お金を引き落とししたかった私はATMのあるショッピングモールでおろしてもらった。 ところがだ、頭のねじが一本とれてしまったような今朝の私。 残高を確かめてから引き落としをしたのに、したのにである! お金を手にしてから、目が点になった。超えてはいけない残高を超えて引き落とししてしまったのだ。 信じられない! 確認したにもかかわらず、これでは昨日払った家の家賃が引き落とされるのに金額不足になってしまう。 大変だ〜〜〜〜〜!パニックする私。 この国では日本やアメリカのATMマシーンのようにATMから入金はできない。 (...と、思う。)
幸いにも、最近このショッピングモールに、私達の銀行の簡易窓口が開設された。 そこで入金した経験はなかったが、すぐに行って、今おろしたばかりの現金を入金したい! とお願いした。 窓口の女性に言われた通り、用紙を2枚記入した私は現金と用紙をガラス越しに手渡した。 
このお金はすぐに口座にもどされますよね! と念を押す。大丈夫。すぐに口座に入りますよ! オッケー! これで大屋さんがチェックをキャッシングしても問題ない。

そのときだ、誰かが私を呼んだ。 ”Tomo!"  あ! 友達のご主人だ。一昨日知り合ったばかりの新しい友達。 マラウイの男性。(奥さんは日本人。) 私の名前、覚えていてくれたんだ。 と、思った瞬間、私は自分の財布がバックの中にないことに気がついた。 彼の顔を見ながら、ちょっと待って! とさけぶ。 パニックする私。 まだ銀行の簡易オフィスの中である。 右往左往、財布を探す私。 幾つもポケットのある私のショルダーバック、どこを開けても財布がない! たった数分前まで握りしめていて、お金を入金したというのに。 パニパニパニパニパニ! 『どうしたの?』と彼は私を心配そうに見ている。 『財布がないの、さっきまで握っていたのに・・・・・。』 用紙を記入したカウンターもチェックするがそこにもない。 窓口にもない。 あ〜〜、誰かに盗まれた? そんなはずがない。 パニパニパニパニパニ・・・・・・。 

窓口にはマラウイアンのお客さんに混じって1人だけ白人女性が並んでいた。 彼女も心配そうに私を見ている。 彼女の番がきてその女性が窓口の前に立ったときだ! この銀行の窓口はガラスで遮られているのだが、ガラスの下にお金と用紙を入れて向こう側に押し出すトレーがついている。 両替所とかで見るタイプ。 そのトレーの隅っこに、死角になっていて見えづらい部分に、何かある! 私の財布だっっっっ!。
トレーの隅っこにちょこんと隠れてる。 たぶん2〜3人のお客さんが私の後、すでに窓口でのビジネスを終えていたはずだから、その人達も気がつかずに、窓口を行ったり来たりしていたようだ。あった〜〜〜〜〜! 白人女性と顔を見合わせながら ”So stupid!" 照れを隠すために自分で自分をなじった。 

銀行を出て友達のご主人に今朝の出来事を全部説明した私。 『どうかしちゃってるのよ、今朝の私は!』 彼は笑いながら、『深呼吸、深呼吸!』 と言ってくれた。知り合ったばかりなのに、とんだ醜態を見せてしまった。 とほほ・・・・。でも危ないところで、全部、事なきを得てる。 危機一髪だ。 

ありがとう、ガーディアンエンジェル達! 本当にありがとう。 いつも危ういところ、総出で助けてくれるのだ。

さ〜深呼吸だ。 

今日アップロードできる写真はないのね...。 ドジ話だけで。なので1月のバケーションで撮ったナミビアのナミブ砂漠、砂丘の写真を載せることにしようっ。 と、いうのも意外に友達の反響がすごかったから!
上のほうに見えてるのが、私です。



Tuesday, May 18, 2010

茹でピー!

 
マラウイの5月はピーナツの収穫期。 マラウイではピーナッツのことをグラウンドナッツと呼び、大切なエネルギー源としての食料である。茹でて食べたり、パウダー状にしてお粥の中に入れて食べたり、ピーナツバターを作ったりして食べる。 生活に密着した食料である。 
外出すれば必ず、殻つきの生ピーナッツを大きなビニール袋に入れて売り歩いている人達に出くわす。 大きな”たらい”に入れたピーナッツを頭の上に乗せて売り歩いている女性もいる。 

ピーナッツで思い出すのは、チャドに居たときの思い出。食べたい食料が見当たらず、私はピーナッツばかりを食べていた。 それがなくなると、生のピーナッツを買って来てローストしてくれるようにハウスキーパーさんにお願いする。 彼女はサウナ風呂のように暑いキッチン(40度以上)で、額に玉のような汗をつけながら、私の為にピーナツをローストしてくれた。 あのときはフライパンに砂利をいれて日本で言う石焼き芋のようにしてローストしてくれていた。 手にもってフライパンの中のピーナツをかき混ぜる道具として、彼女はティーソーサーを使ってたっけ。 そのあとは床にぺたんと座って、ローストされたピーナッツを床に広げて砂利とピーナツを分け、薄皮を手でもみとってくれた。きれいに皮がとれた後のピーナッツに塩をふってインスタントコーヒーの空き瓶に入れて、私のおやつが完成。 私のおやつの為に何時間も汗だくになりながら、作ってくれたローストピーナツ。 あのときの光景は一生忘れないだろう。 ありがとう、エレノア! ちなみに彼女は往復で2時間の距離を毎日歩きで通って来てくれていた。 

そんな思いでのあるアフリカでのピーナッツだが、マラウイで初めてピーナッツを買ったとき、ジムはピーナッツを茹でて私に食べさせてくれた。 茹でピーだ! 私は食べたことがなかったので、第一印象はというと、”なんだかどっち付かずで、ピンとこない。 ローストピーナッツのほうが好き!” だった。 アメリカで初めてベーグルを食べたときと同じような感覚だった。日本のさくさくのトーストのほうが絶対に美味しい....。 あの感覚に似ている。その後私はベーグルを好きになったのだが、わたしが茹でたピーナッツを好きになるまでのほうが断然早かった! というのも本当に新鮮な採れたてを茹でて食べると、甘さがあってとても美味しいから。 枝豆を思い出しそうな味。ローストしたものよりさっぱりしているので、後をひく。苦みもない。
今なら、200円程払ったら、ボール一杯の採れたてピーナッツが手に入る。 

マラウイアンがサトウキビをかじりながら歩くのを見るのはこの時期のマラウイの風景だが、バス停の近くで茹でたピーナツを小さな山積みにしてバスを乗り降りする人達に売っている風景もまた、マラウイのもの。
道にはサトウキビの食べカスとピーナツの殻がそこらじゅうに転がっている。

そうそう、日本の子供達はリンゴが赤い皮つきの果物だっていうことを知らない子がいるそうだが、ピーナツも殻がついていて地面の下で育つっていうことを知らない子が多いんじゃないだろうか?
ピーナッツ、庭で育ててみたら面白いんじゃないかな?
どうですか、日本の小学校や幼稚園でピーナッツを栽培してみたら!
兄に提案してみよう!

Saturday, May 15, 2010

干し椎茸とフランスパンが!

私は干し椎茸が大好きなのです。 栄養価も高いし、何よりおいしい! 酢豚に入れたときなどはお肉よりも干し椎茸を選んでお皿に盛るくらい好き!
この干し椎茸、マラウイ、リロングウェでは2件のお店で手に入ることができる。 1つは中国食料品店、もう一つはジンバブエのオーナーの輸入食料品店である。
私はチャイニーズのお店のほうで大きな袋を買った。 身も厚くて、品質もよさそうだった。 これをプラスティックの容器に入れて保存しながら少しずつ料理に使っていた私。 ある日、干し椎茸をざっと荒い、水で戻している時に気がついた。 ボールの水の底になにやら細かいものが一杯沈んでいるのである。 むむ? っと思いよく見ると、虫の卵ではないの!!!
びっくりして保存用の容器をのぞくと、なんと底に一杯卵が散乱している。いやだ〜も〜〜!
すぐに全ての椎茸を破棄。

しばらくして、今度は小さな袋詰めの干し椎茸をジンバブエのお店で購入した私。 椎茸は小振りで、もどすのにも時間がかからず、一口サイズ。 結構使い安い。
しばらく料理に使っていた。
ところが! ある日当然、また同じことが起った。 水でもどしている時に虫の卵発見! 卵どころかウジ虫化した幼虫が動いてる! 
保存容器の中で卵がふ化してしまったのだ。 
あ〜〜〜、なんたること! 1週間くらい前に食べちゃったよ〜、この椎茸・・・・。 そう思うと気分が悪くなってくる。
ジムが帰宅するやいなや、機関銃のように報告する私、”食べちゃったよ〜!1週間前にこの椎茸もどしたときは気づかなかったの!” ジムは取り乱す私に笑いながら言う・・・”エキストラ、プロティンね(タンパク質)! "  
火が通ってる訳だから、おなかの中で虫が生きてるってことはないよね! 念を押す私。
マイ、サイエンティスト(ジム)のアドバイスは、お店から買ってきたら、まず干し椎茸を全部冷凍する。 これで卵は全部死にます! ということなんだけど、それでも卵はくっ付いているわけだしね???? 洗ったとしても気分悪い。

翌日のことである。 今度はジムが奇声をあげて私を呼んだ。昨晩買って来たフランスパンを手にしながら、興奮気味のジム。シャワー中の私にそのパンを見せようとシャワールームまで押し掛けてきた。な、な、なんなのさ? フランスパンを大きめに切って、サンドイッチにしようとしたジム、パンに切れ目を入れて開いたら・・・・なんとそこに蟻のコロニーが! 
この国では蟻がどこにでも侵入してくる。 ちょっと甘いものの入った袋でもあろうものなら、容赦なく蟻が列を作る。 ご飯の入ったお釜でも、みりんの瓶にも、キャンディーの袋にも、果物を切った後のナイフやまな板なんかにも、蟻んこがよってたかってた〜〜いへん。 
でもこのフランスパン、何匹かの蟻が潜入したとのは話が違う。 ”巣” が見事に完成されていたのだ。 子供の頃に理科の教科書でもみたようなね。このパンはどのくらいお店に並んでいたのだろうか?
ちなみに、このパンはベーカリー専門のお店として去年オープンしたばかりの新しいお店で前の晩に購入したものだった。

パンに蟻の巣ができてる状態なんてそうは見られるもんじゃない。 あんまりビックリしたので、写真もとらずに破棄してしまった。 あ〜、写真を撮っておくべきだったわ〜。

食べ物を蟻から守るのは結構大変。 今、蜂蜜を愛用している私は、マイハニーを蟻から守る方法を試行錯誤。 冷蔵庫まで入ってくるんだもの。 今はジップロックにいれてから、冷蔵庫に保存してる。 アリンコとのゲームはこの先も続きそうだ。
干し椎茸はしばらく食べないことにする!

 

Thursday, May 13, 2010

African life

"I live in Africa," I easily forget about it. It is a good thing because I can go for a walk by myself (just day time), I can buy fresh veges and fruits, also I can make MISO soup at home. Sounds good, right!

BUT! These things remind me of life in Africa.
Some of them make me happy but some of them don't but I get used to it.
  1. When I could not get any cash because there is no money inside the ATM machines, even I went to the main bank.
  2. When I could not get any cash because ATM machines were not working. There were cash inside though. It happens 30 % of the time.
  3. When I see beautiful sunset without any building on the horizon.
  4. When I bumped into a chameleon on the street. It makes me happy! ;>
  5. When I bought beautiful Mangoes for a song! I buy a dozen.












Monday, May 10, 2010

何より美味しいジャワカレー!!!!

昨夜のディナーはジャワカレー辛口でした。 カリフォルニアから持って来たカレールーで作りました。最後の最後の1箱です。 日本のカレールーはマラウイには売っていません なんせ、もう賞味期限が9ヶ月前に切れてる! パッケージにはBest Before 8.4.2009 とあるから、ベストでないのは確か! でも、マーマーでもいい。 大切な大切なジャワカレーなのです。
このジャワカレー辛口は、カリフォルニアのマーケットで2007年の秋に購入したもの。 その他の日本食材と共にチャド行きのトランクに入れられました。 しか〜〜し、 プリンター、プロジェクター等の器具から衣料品、薬、本類等々、アフリカに持って行きたいものの山、山、山。優先順位をつけていくと、やっぱり日本食材は諦めざるを得ない。 ソースもみりんも諦めた! そんな中、最後まで私が離さなかったのがこのジャワカレー辛口10箱。 
このカレーがチャド滞在中に体調を崩さずに美味しいと思って食べられた唯一のごちそうだったのです! 泣く子も黙るあのチャドで、私の住んでいたアベシェという町にスーパーと呼ばれるものはなく、お店で買えるものといったら缶詰か乾物。 冷蔵庫のあるお店は本当にわずかで、それだってほとんど毎日電気が通じてないわけだから、怪しそうなものばかり。 
マーケットにいくと、タマネギ、人参、ジャガイモは一応手に入る。 やせ細っているけど野菜はこれらがメイン。トマトもオッケー。 (生野菜は漂白剤で消毒してから食べます。)
40度の室内で汗かきながら食べた、肉の入っていない、野菜カレー。 身にしみて美味しかった!

チャド滞在中に10箱全部は食べ終えなかったので、大事にカリフォルニアに持ってかえった私はその残りの箱をマラウイ行きのトランクに詰めました。 アフリカ行きの飛行機に2回乗せられたこのカレールー、とうとうこれが最後の1箱。 ジムは『え〜、これで最後なの〜、なんでもっと買ってこなかったの〜?』 とブーイング。 だって今回のマラウイ行きだって、1グラムでも荷物を軽くする必要があったから・・・・・。

昨夜の期限切れカレーはさすがにスパイスの風味がとんでいました。 でも、ハラペーニョやらペリペリパウダーまで入れてパンチを効かせ、おいしかった〜。 古くてもジャワカレー! 


ジャワカレーへの思い入れはただ事ではない私。  暑さと緊張で疲れ果てた私たちにエネルギーを与えてくれたジャワカレー。 ありがとう! 今度日本かアメリカに戻ったときは、何をおいてもごっそり買い占めてくるぞっと!
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翌朝食べる、カレートースト! レタスとトマト&マヨネーズそしてカレー! これもまた、たまりませんっちゃ!


 

ブログ、再スタート!

2009年の8月以来、このブログがストップしていました。 
さ〜ブログを再スタートしよう! 今年はこのブログ、英語で書こうか? 日本でいくか? はたまたフランス語でいくか? ノン〜〜!
このブログをスタートした時、英語で書き始めたのは自分の英語が少しでも上達しますように! というかすかな期待を込めてのことでした。 が、ふと気がついてみて、上達もなにも・・・・あまり変化ないんじゃない? って思いはじめて。 友達の日本語のブログを恨めしそうに眺める自分。 え〜〜いカリフォルニアにいる英語しか読めない友達にゴメン! と心でいいながら、日本語で書き始める、この軽快さ! たまりません! やっぱりさ、語学はさ、年取ってから四苦八苦してもさ、あんまり伸びないのよね! 特に私、英語の文章読むの好きじゃないの。 だものね、あんまり目に見えて上達しないのよね。 旦那の英語、今でもわからないことだらけ、ご免なさいね。 

さ〜本題に入ります。
週末はジムの部下、マラウイアンのNさんの家のランチに招待されて、2人で出かけました。 典型的なマラウイの住宅で、レンガ作りの家にトタン屋根。 庭にはポインセチアの木が大きく伸びて、赤々と葉を色つかせていました。 日本ではクリスマスの時期にしか見ないポインセチアですが、ここマラウイでは大きく育って、青い空に真っ赤な葉っぱのコントラストが見事!

家の中に入りソファーに腰をおろすと、でてくる、でてくる、可愛らしい子供達が1人、また1人と挨拶に来ます。 え〜〜っと何人いるのかな? 9人かな? この子供達はご近所の子供達かと思いきや、Nさんの家で一緒に生活している親戚の子供達なんだそうで、甥っ子、姪っ子。 この家になんと12人で生活しているんだそうです。 Nさんの子供は1人だけなのだけど、甥、姪達は親を亡くしてNさんの家で一緒に暮らしているのです。 
皆、とても礼儀正しく、表情も明るい。 この家ではNさんの母親が主にこの子供達を面倒見ているのです。 決して、大きいとは言えないこの家には3つに仕切った寝室があって、そこに9人の子供達と3人の大人が寝泊まりしている。 
Nさんのお母さんは畑でトウモロコシやカボチャ、ピーナツ等を育てています。 その食料のお陰で子供達は皆、健康に育っている。 そして、私たちに、マラウイの食事が食べたくなったら、いつでもいらっしゃい!いつでも歓迎するわ! とおおらかに笑う。 このトタン屋根、穴だらけで光が差し込んでくる、ということは、雨の季節には雨漏りが大変だろう・・・。 でもこの家にはこのお母さんがいて、太陽のように子供達を照らしている。 子供達は守られている。 一杯の愛情を注がれているのは空気でわかる。 

私たちはマラウイの食事、シーマとパンプキンリーフの煮物、ビーフ、パンプキン、そして、キャベツのサラダをマラウイスタイル(フォークなし)で頂きました。 
お土産には大きなパンプキンを4つも。 『朋、これ、どうやって料理するか知ってる?』 Nさんが私に聞きます。 『うん、知ってる! ジムに頼んでのこぎりで半分に切ってもらって、そのあとマイクロウェーブでチーン。』 Nさん、爆笑。 

楽しいひと時をマラウイの家庭で過ごしてきました。
カメラを忘れた私! 君、本当に日本人なの? カメラを忘れるなんて、信じられない。 と、いうジムのコメントでした。