私が3月3日に日本に向けて出発した後にドゥシャンベでは大雪が降ったそうだ。
が4月に入った今はもう春。 日中は暑いくらいだ。
ドゥシャンベの夏がどれくらい暑くなるのか、想像もつかないのだけれど、アパートには3つのエアコンがついているところをみると、結構暑くなるに違いない。
ジムは2007年までカリフォルニアで合気道を習っていた。 夜のクラスで週に3回も熱心に通っていた。
が、海外生活が始まって以来合気道とは無縁の生活が続いていたのだが、ドゥシャンベで数ヶ月前から合気道のクラスがスタートした。 ジムは日本から戻って直ぐにそのクラスに参加したそうだ。
君も一緒にやらない?
ジムは私を誘ってきた。
そもそも合気道とは1人では練習できないから、私が一緒だとなにかと都合が良いのだ。
私も断る理由が全くなかったし、1人でジムの帰りを待ちわびるのもちょっと・・・・。
私が日本から帰ってくる前にジムはすでに合気道用の ”着(ぎ)” を買っていた。
そのパッケージを開いて着てみると・・・・・・。 パンツがピッチピチじゃないですか! 膝を曲げたり転がったりしたらお尻の部分がパリッとさけてしまうのは時間の問題・・・・。 が、本人はお店で一番大きいサイズを購入してきたそうで、『これで良い....』 そう言い張る。 でも、どう見てもTOO SMALL。
私は翌日町を歩いて大きいサイズの着を探しまわった。 なんてたって、英語が通じないので、現物をかかえ、かつグーグルトランズレーションのページで英語をロシア語に翻訳した文章をプリントアウトして持参。 『これよりもっと大きいサイズを探してます・・・・』 と。
ありました! お店の天井にもう何年ぶら下がってたの? という大きな柔道着。
埃まみれでもう、変色しちゃってるけど、確かにでかい! 即、購入。
ジムが買った着(ぎ)もけして小さいサイズではないのだけど、私が着る事にして、ジムにはこの特大サイズを!
翌日、私はミシンを引っぱりだして、2つの着の袖丈を縮めました。 さ〜これでオッケーです。
毎週火曜日の夜7時。 地元の高校の体育館が会場。 先生はアメリカ人。 生徒は7〜8人、地元の人が殆どだ。日本人は? 私だけです。 ちゃんとした会費はなくてドーネーションを集めるだけ。 そのお金でマットを買いたいのだそうだ。
生まれて初めての合気道体験。 準備運動から始まって1時間半。 何がなんだか解らないけど、とにかく真似をしながら身体を動かす。 なんだか今までやったことない動きかたで、よくわからないんだけど・・・・.
思ったより運動量が多くて、汗びっしょり。 それに身体より頭の方が疲れたかも? だって、先生が教えてくれる型がどうなってるのか、分析する方が大変で...., 簡単そうにみえる動きもいざ自分でやろうとすると、え? どっちの脚が先? 手は何処を掴んで、どっちに動く? 難しいのだ。
汗をかいた後は気分は壮快。
夜の町に出てタクシーをひろい、2人で家路についた。
このさき、家でもジムの練習台にさせられるのは確かだ。 が、やるとなったらちゃんとやりたい性分なので、早くジムに追いつかなきゃと思う。
そうそう、初めてどう動いたら良いのか戸惑う私に、『姿勢がいいね〜』 と何度も先生が褒めてくれました。 ジムは私の姿勢について 『Nature』だと。 生まれつき、姿勢がいいと....。
ネイチャーと言われた私の頭には、おぎゃ〜〜〜と産声をあげた時にピ〜〜ンの背筋を伸ばしていた赤ちゃんの姿が......。
写真がないのが残念。 そのうち、私の着姿をご披露します。
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