Sunday, July 14, 2013

ホジャンド旅行

先週末はジムのスタッフのお誘いでホジャンドという町に小旅行する事になりました。 彼女の親戚一同が集まる誕生会なのだそうです。

ホジャンドはドゥシャンベの次に大きな町で歴史的にとても興味深い町なのです。 2500年記念祭りをしたというんだから、如何にその歴史が古いかが分かるでしょ?
アレキサンダー大王やら、チンギスハンやらが話に出て来ちゃう。ミュージアムは凄く見応えがありました。 この国っていったい幾つの国、幾つの王様に支配されてきたんだろう? 日本とは正反対。 色々な文化が栄えては消え、消えては栄え、ミックスされてきたのです。 そして2500年。

ドゥシャンベからは車で6時間。 山をたぶん2つくらい超えたんだと思うけど、とにかく一歩間違えば谷底・・・・ヘアピンカーブの続く道を6時間。
舗装されているから良いものの・・・・途中何度かトンネルがありました。 が、問題は5キロ以上ある通称『死のトンネル』 これはどういう事かと言うと、ソビエト時代にソビエトがそのトンネルを作ろうとして、挫折、そのあとイラニアンが挑戦して、また挫折、そして最後に中国が完成させたと・・・・。 
なんでそんなに難しいかというと、山の雪解け水がトンネル内に流れ込んでしまうから。
冬は凍っているので、トンネル内はドライなんだそうです。 が、夏になると雪解け水でトンネル内が大混乱。 

案の定、5キロのトンネル内は想像を絶する混沌でした。 先ず、水溜まりが池のようになって両方向からの車両はトンネル内で右往左往・・・・・。 真っすぐには走れない。 走るっていう表現は違うな・・・・。水たまりで動けなくならない様に、浅瀬を探しながら、ライトがほとんどない真っ暗なトンネルをそろり、そろりと這いずり回るって言った方があたってる。 それも途中にコンクリの塊やら鉄骨やらが目の前に突然現れて、このトンネルは完成してないよね? まだ終わってないよね?という風情なのです。 が、数年前にトンネル開通式をしたっていうから、良くわかんない。 最後まで完成させる資金がなかったので、途中でやめましたが、車は走ってます。そういう感じだ。 5キロのトンネルを手探りで抜けるのに27分かかった。トンネル内は通気なんてないので、排気ガスで前が見えないくらいモクモクで、もちろん窓を閉めて通過したので、車内はあつ〜〜い。

こんな所で車がエンコでもした日には、目もあてられない悲劇だ・・・・・。

が、私達は無事通過。 

その後、崖の途中に引っかかっているトラックを見ました。 トンネルだけじゃなく、カーブもほんっと危ない。



とにかく、あのトンネルをこの先、修理するっていっても、難しいだろうな・・・.この道が唯一首都のドッゥシャンベから北に抜ける道なんだそうで、交通量が凄いんです。 トラックが特に。
スタッフのMさんが言うに、このトンネルを作るために中国から囚人が集められ肉体労働をしたと・・・・。 そして最後まで就労した囚人はこの国で開放されたって・・・・。 これ? 本当かどうか、確認できてませんけどね。 この5000メートル級の山々に囲まれた高地にトンネルを掘って舗装路を作るってどれ程大変か? 途中に作業員が寝泊まりしたという宿舎が廃屋になって佇んでいましたよ・・・・。

 水はけの為の溝は作らなかったのでしょうかね? とにかく天井から雪解け水がドンドン降って来て、泥沼化してるから直すって言ってもね? どうやって?   日本の技術の出番かな? なんて思っちゃいました。

2泊3日のホジャンド旅行はとっても楽しかったです。宿泊はゲストハウスと呼ばれているアパートに。 タジクの海と呼ばれる巨大貯水湖で泳いだりしたしね。 でもやっぱりモスリムの国なんだよね、水際でビキニになってるミセスは皆無だって事に気がついて、Tシャツとショートパンツを水着の上に重ねて泳ぎました。 皆にギョットされるの嫌だもん。







戻って来て、私、仕事を再スタートしたのだけど、右手を顎にあてて、ほおづえをついた時にあれ? と気がつきました。 歯茎が変・・・・・・。

右の奥歯の歯茎を触ると痛いのです。

夕べは心配で眠れませんでした。 この歯は何年も前から問題児で神経治療を2回、手術を2回して、でも抜かずに大事に大事に見守ってきたのです。 大きな臼歯なので、できる限り抜きたくないでしょ? 去年、アメリカに戻った時にもチェックアップして、根っこは大丈夫ですよ。 でも根っこじゃない所に陰があって、そこは治療できない・・・。 そう言われていました。 そこがうづきだしたらしいのです。
アメリカは地球の反対側で遠すぎるので、せめて日本に帰って抜歯かな〜? なんて考えて眠れなくなっちゃったんだけど、今朝、ドゥシャンベの歯医者さんに駆け込み、レントゲンを撮った結果、やはり根っこじゃないところが問題・・・。 という所見でした。
抜歯するか抗生物質でこの場をしのぐかドクターは私に決断をゆだねました。

決めました。 抜歯します。
明日の3時半。 ドイツでトレーニングしたというドゥシャンベのドクターを信じる事にします。 今じゃなくても近い将来抜歯する事になるのは間違いないので、アメリカに戻ってからインプラントをするためにも今抜いておいたほうがいいと思うし・・・・。

ただ、超、大きい臼歯でこれを抜かれたらどうやって噛むのかな? っていう程大事な歯なんです。 これがなくなるのは凄く悲しい。 
でも、何時も爆弾抱えて仕事したり旅行したりして心配するのも嫌だしね。

明日はかなり身体にダメージがかかると思います。 ジムも仕事を切りあげて付き添ってくれるそうです。 無事に済む様に祈っててください。

自分の事はめっきり決められない私なんだけど、今回の決断は1人で決めました。 これは正しい判断だったと思いたいです。
50年以上使ってきた臼歯にさようならだ・・・・。

800人も収容できるというティーハウスにて。
タジクのお家芸のパターン。 
ソモニ像、ドゥシャンベにもあるけど、
ホジャンドのソモニ像のほうが人気で夜の9時半だというのに、
人が一杯。 
ラスベガスじゃないですよ。 ソモニ像のある公園、夜のライトアップ。
この国はとにかく噴水が大好き。
マーケットでおどけるジム。
すいか、すいか、すいか! 大きなスイカが一個200円! 
これは日本と同じ黄色いサクランボ。
モスク。 前方に見えるのは聖水の池らしく、水を飲んでる人が’います。
広場で見かけた家族。
このおじさん、ジムに自分写真を撮って欲しいと
頼んでいました。
片足が木でできた義足?
はい、これが通称”死のトンネル” 開通式の
写真をミュージアムで見つけました。



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