Sunday, December 25, 2011

<バケーション その8> クルーガーパークへ

今日は12月25日
メリークリスマス! 

話が前後するのだが、10日前にザンジバルを出発した私達は南アのクルーガーパークに向け、ナイロビで一泊した。 

タクシードライバーはジムが予約を入れたホテルの場所をを知らなかった。 新しいホテルらしいが、ウェブサイトの宣伝は誇大広告も甚だしく、うたい文句とは全く違うじゃないの。 電話でホテルの従業員に何度も問い合わせしたのだが、その女性が道案内に慣れていなくて、ドライバーは悪戦苦闘。

やっとの思いで夜の11時を過ぎてホテルに到着。 もう夕飯も食べる気力もなし・・・・。 迎えてくれたのは何十匹もの蚊。 殺虫剤を撒いて、蚊帳つきベッドに潜り込む。 翌朝は4時半出発だから・・・・。

翌朝、同じタクシーで空港まで行ってもらう。 クリスマスシーズンなので空港はどこもごった返しているのだが、早朝5時、まだそれほど混んでいない。 さ〜、セキュリティーチュック・・・・と思った時。
ここでジムの顔が真っ青に・・・・・・!

パスポートがない。 

やってくれるね、ダーリンよ!

なんと、昨晩、疲労困憊でチェックインしたホテル、受付の女性がジムのパスポートのコピーをとった。 そのあと、戻してくれていなかったのだ。 

どれ程パニパニ、アワアワしたか、ご想像あれ。

開き直った私は、”いや〜、飛行機の一本や2本、乗り遅れたところで、命にゃ〜別状ないって・・・・!”  と自分に言い聞かせようとしても、思いっきり『やば〜〜〜〜!』 と顔がヒキツル。

携帯でホテルに連絡をとろうと試みるが、携帯のシムカードがタンザニアのものなので、ケニアでは通じないのか?クレジットがなくなったのか? 繋がらない。 
ジムは私と荷物を置いてセキュリティーチェックを越え、電話を探すため空港内へと姿を消した。

昨今、公衆電話は見つからない。 空港内で働いているスタッフに事態を説明し、彼の携帯を借してもらう。 ホテルに電話をし、パスポートを直ぐに空港まで届けてくれるようにと・・・・。

不幸中の幸いだったのは、前日にザンジバルの空港で翌日のボーディングパスまで発券してもらっていた事。 ボーディングパスは手元にある。 あとは30キロの大きなスーツケース2つを預けるだけなんだけどね・・・・。

パスポートを戻してくれなかったそのホテル、とにかくお客は私達だけだった。 ホテルに車なんてあるのか?従業員は受付とアシスタントの女性2人しか見かけなかったが・・・・・。

じりじりと時間が過ぎていき、搭乗の時間が迫る。 

ジムはもう一度外に出て、パスポートが運ばれてくるのを待つ・・・・・。

神様、ありがとう! 
搭乗時間になった頃に、やっとパスポートが届いた。  今日はラッキーな日と言って良いのか?


だが、その後イミグレーションが長蛇の列・・・・・。 2007年のパリでの悪夢が頭をよぎる。
<出国手続きの列が混んでいてゲートに駆けつけたジムを残してエアフランスは飛び去ってしまったのだ・・・・>

長蛇の列の出国手続き、ジムは一番右の Depromat/Business Classの列の先頭まで人を押しのけ押しのけ進み出た。 ブースの中の審査員が、『あなた! 外交官? もしくはビジネスクラスですか?』 と声をあげる。

ヨレヨレのTシャツにサファリハット姿のジムと、汚れたカーゴパンツに泥だらけのハイキングブーツ姿の私。 どう見ても、外交官でもないし、ビジネスクラスでもないわね・・・・。

『すでに搭乗の時間なんです、今すぐゲートに行かないと』 ジムは切迫した顔で審査官にそう告げた。 このときのジムのこの判断が良かったのだ。 この列の先頭にでなかったら、たぶん乗り遅れていただろう。

文句一つ言わずに私達に順番を譲ってくれた品の良い紳士は間違いなくどこかの国の外交官だろう。 すんませんね・・・・。 引きつりながらも笑顔を作る私。 ニコ!

間に合った!

こういうハプニングを旅のエッセンスとして楽しめる程、私、人間ができてないもの。 盗難のショックからやっと立ち直ったのだから、しばらくはハプニングはご免被りたいものだ。

が!がががががが!


ヨハネスバーグに到着した私達はラゲージクレームで私達の預けた2つのスーツケースが出て来ないのを知ったのだ。ガ〜〜〜〜ン! アンラッキーは私達だけではなく、30人程の乗客の荷物が届かなかった。 

荷物のクレーム手続きをとる。 が、ナイロビからヨハネスバーグに飛ぶ飛行機は1日に3本あるそうで、数時間待てば次の便で荷物が届く可能性があると言う・・・・。

可能性?

この日、私達は空港でレンタカーを借り、5時間ほどドライブしてクルーガーパークを目指す予定だった。 すでにロッジの支払いも済んでいる。

こういう場合、アメリカなら、届かなかった荷物はどんなに遠い場所でも同じ日か翌日に希望した所まで配達をしてくれるのだが、そんなサービスは期待できない。 私達は次の便を待つことにした。

10時に到着した私達は午後の2時すぎまで空港内で待った。



幸い荷物は次ぎの便で無事に届いた。 
が、結局その夜、荷物と引き換えに途中の町で一泊するはめになってしまった。 国立公園のゲートが6時半に閉まってしまうからだ。 


もう、ドキドキし過ぎ! この旅行。

翌朝、私達はクルーガーパークに向け出発した。 目覚まし時計代わりに使っていた私の携帯・・・。 枕元に置いておいて忘れてきてしまった。 今度は私のポカ・・・・。

この後、携帯がないばかりにダーバンにて契約したアパートの場所がわからず大変な思いをする事になるのだ・・・・・・。




ここから私達はクルーガーパークでセルフドライブサファリが始めることになる。 






1 comment:

  1. まだまだハラハラドキドキの旅が続きますね、私もベトナムでパスポート忘れた経験が有ります、その時はNovotel HTLでしたから1時間で届けてもらい問題なかったですが、アフリカですとリスキーなところが多いんでしょうね。
    どうぞこれからもお気を付けられて旅を続けられてください、旅行記楽しみにしております。

    ReplyDelete