実物は凄く大きいのです! |
一昨日、私はパジェロを売りに出す為に車のウィンドーに貼る大きなサインを作った。 A4のコピー用紙を6枚使って作ったので大きいのだ、これが。 え? どうやってプリントしたかって? それはイラストレーターでね・・・。 一枚ずつプリントして6枚を糊付したのよ。
ジムは『これ、大きすぎじゃないの』 と言いましたよ。
この大きなサインを3枚作った私は車の後ろと横に1枚ずつ貼って買物に繰り出した。
ほんとだ、ジムの言う通り、大きすぎて運転中に後ろがよく見えないな〜〜〜。
あ! スイカを買うのを忘れた!
私は路上の野菜屋さん(トラックの)に立ち寄るために大きくUターンして、路肩にパジェロを停めました。
スイカは当たり外れが多いので慎重にどれにしようか迷う私・・・・。
お金を払う段階になった時、スイカ屋さんの叔父さんが『今のあのお客さん、あんたのあの車を気にいって、電話番号を書いて帰ったよ・・・・』
え? 私はスイカ選びに夢中で10メートル程離れた場所に斜めに駐車していたパジェロの事を忘れてました。その人は女性でした。
振り返ると、今度は4〜5人の男性軍がパジェロの周りを取り囲み、興味津々。
その中の一人、ビジネスマンらしき男性は、目をキラキラさせてパジェロをずいぶんお気に入りの様子。
彼の部下で、青いジャンプスーツを着た男性が私にボンネットを開けてくれと言ってきた。 メカニックなのだと。
エンジンをかける。 音もなんて静かなんだ! 彼はとても気にいったと言って、私に名刺を手渡し去っていった。 でもなんで好都合にメカニックがこの場に現れたのか? 不思議だ。
そのあとにもう1人男性が電話番号をひかえて帰った。
わ〜〜〜ぃ! 私の ”スイカUターン” 斜めづけに停車させた場所はジャカランダの大きな木の下で、花が終わったばかり・・・。 誰かさんの大きな家の門前だった。
そこに停めたお陰で大きなサインが道路に面するかたちになって、人々が寄ってきたってわけ。
ルンルンして家に帰った私は早速スイカをまっ二つに割ってみた。 ”あれ〜〜?”
なんと私が慎重に選んだはずのスイカは ピンクと言うより、 ”白” に近い。 全く食べられないような代物だった。 やれやれ、私は路肩の八百屋さんまで又ドライブし、スイカを交換してもらった。
翌日。
なんと、このスイカUターンの時に電話番号を書き留めた人の中の一人がその友達に電話し、『絶対にあの車を買うべき!』 と主張したそうで、そう言われた男性はパジェロを見るために家まで来てくれたのです。
その男性 『僕はね、今、車持ってるし、新しく買い替える予定なんてま〜〜〜〜〜ったくないんだけどね、友達が絶対に買うべきだって言うんだよ・・・・』
結局その男性、$9,999を$9,000にして欲しいと言い、ものの数分で買う決断をしたのです。 まだ試走もする前にです。
それからもう1人の友達に電話をし、その男性を呼びつけ2人で試走。 やはり決断はかわりませんでした。
彼はしっかりした人のようで、私達との間に弁護士をたてて、手付金は弁護士に預ける。
ちゃんとした書面を用意したいと言ってきました。
あまりにキチンとしているので、逆に疑わしい? いや、ちゃんとしたジンバブエアンなのです。 こういうしっかりした人も居るんです。
ばんざ〜〜い!
なんだかあまりにあっけなくて、狐につままれた気分・・・・。
最後の引き渡しは11月14日。 私がマダガスカルに行く前日。 ジムはいない。
お金全額を受け取るまではまだあんまり喜びすぎてはいけないから気を引き締めて! そう自分に言い聞かせる。
でもしっかりした男性が買ってくれて本当にラッキーだ。
売れ残って誰かに売却を依頼してこの国を出る事だけは避けられたようだ。
大きすぎたサインが功をそうして、めでたし、めでたし!