ベーコン。 たかが、ベーコン、されどベーコン。
ジムはベーコンが大好きなんです。 だけど、健康を考えて、食べるのは週末に1度だけ、と自分で決めているようなんです。
タジキスタンはモスリムの国なので、ポークは売っていないのですが、ベーコンだけはスーパーにも売っているのです。 これが薄切りで結構美味しい。
週末、私は寝坊するこにしています。 私はキッチンからのベーコンとトーストのにおいで目を醒します。
すでにカリカリベーコンが出来上がって、ジムはたいていもう食べ終わっています。 だけど、キッチンの片隅にペーパータオルに丁寧に包まったカリカリベーコンがいつも置いてあるのです。
ここです。
私達、タジキスタンでは何度もシビアな喧嘩を繰り広げているのですが、喧嘩のまっただ中で口もきかない時でさえも、絶対にこのペーパータオルに包まったカリカリベーコンが置いてあるのです。 もし私だったら絶対にジムの分をとってはおかないなって確信します。 だって大げんか中よ!このジムの行動はどういう意味なのでしょう?
- 作りすぎたので、後で自分で食べようと思っておいてある?
- 私の分として置いてある?
答えはたぶん、#2?
昨日の土曜日、現在私達は喧嘩中ではありません。 後から起きてきた私は最近ちょっと太りぎみなので、カロリーを制限しようと思って、無糖ヨーグルトにキーウィを入れて食べていると・・・・。
『ハイ、君の分!』 とペーパータオルに包まったカリカリベーコンをジムが私に差し出しました。
まるで大事なものを捧げるように。
私にとって、ベーコンはどれだけ大事かっていうと????? なくてもいいかな? っていうくらいの存在なのだけど、大げんかの最中でさえ、ジムは私の分のベーコンを大事にとって置いておく。 なんだか可笑しいでしょ!
こんなに美味しいものを君の為にとっておいたよ。 という行動なのでしょう。
昨日は夕飯の時に 『君、あれ、どうした? 食べたの?』って聞いてきました。 私は
何の事を言っているのか直ぐにわかりませんでしたが、ベーコンの捧げものの事だったようで。 『うん、食べたよ。 ありがとう。』
そう言いましたよ。
たかがベーコン、されどベーコンなんです。 こういうとこ、ちょっと憎めないのです。
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